「車を持っていないけど、ドライブスルーで買えるかな?」そんな疑問を持ったことはありませんか。
自転車に乗ったまま注文できたら便利ですが、実際のところは「原則NG」という声が多く聞かれます。
では、自転車でドライブスルーを利用しようとしたらどうなるのか。
マクドナルドやケンタッキー、スターバックスなど主要チェーンの対応は、それぞれ異なります。
この記事では、ドライブスルーを自転車で利用できるかどうかを、各チェーンの公式見解や取材結果をもとに解説します。
さらに断られる理由や実際に試した人の体験談、自転車でも対応してもらえるケースまで詳しく紹介します。
マクドナルドのドライブスルー自転車対応、ケンタッキーの意外な回答、センサーが反応しない問題、海外の自転車ドライブスルー事例など、気になる情報をまとめてお届けします。
- ドライブスルーを自転車で利用するのは原則NGで、マクドナルドなど多くのチェーンは安全上の理由から断っている
- ケンタッキーフライドチキンは「原則としてバイク・自転車でのドライブスルーのご利用は可能」と回答している
- 自転車が断られる背景には、車両センサーが反応しない問題や安定性・商品の運搬困難などの理由がある
- 自転車でどうしても利用したい場合は、事前に店舗に電話で確認するのがもっとも確かな対処法
自転車・バイクのドライブスルー利用 – 主要チェーンの公式見解
- マクドナルドは自転車NG、バイク・原付は店舗次第で対応が異なる
- ケンタッキーは原則バイク・自転車ともにOKと回答している
- スターバックスはバイクOK・自転車NG、モスバーガーは原則NG
マクドナルドのドライブスルーで自転車はNG、バイクは店舗次第

マクドナルドのドライブスルーを自転車で利用しようとした場合、基本的に断られます。マクドナルド公式サイトのよくあるご質問には、次のように記載されています。
「弊社のドライブスルー方式での販売方法は、お車でご来店頂いたお客様が車から降りることなく、商品をお求め頂くことが出来るように設けました販売方法でございます。現在、車以外でのご利用は『お客様の安全を第一に考える』との判断の上、お断り致しております。但し、店舗によりましては、安全の確保ができると判断した場合は、車以外でも、自動二輪もしくは、原付のご利用は可能とさせていただく場合もございます」(マクドナルド公式サイトより)
この公式見解から明らかなように、自転車は「お断り」の対象です。自動二輪・原付については店舗判断で対応が可能な場合があると記されていますが、自転車については明示的に言及されておらず、実際に店舗に確認したところNGという回答を受けた事例が報告されています。
マクドナルド全国のドライブスルー実施店舗数は約1560店にのぼり、国内ファストフード・外食チェーンの中で最も多い数です。これだけ多くの店舗があっても、自転車対応については店舗ごとの裁量より前に「原則不可」という姿勢が先に立ちます。マクドナルド社員によると、「ドライブスルーに車以外の車両を発見した場合は店頭へ誘導し、店内で購入してもらうようにしている」とのことです。
バイクや原付については「安全の確保ができると判断した場合」に限り可能なケースもあるとされていますが、詳細はご利用の店舗へ事前確認するよう案内されています。いずれにせよ、自転車でのドライブスルー利用はマクドナルドでは想定されていないと考えておくのが無難です。

ケンタッキーフライドチキンはバイク・自転車ドライブスルーを原則OK

主要チェーンの中で、バイクと自転車のドライブスルー利用をもっとも明確に「原則OK」としているのがケンタッキーフライドチキンです。
ケンタッキーフライドチキンは「店舗状況によって制限される場合はありますが、原則として、バイク・自転車でのドライブスルーのご利用は可能です」と回答しています。取材でも「バイクでも問題ありません」とハッキリした回答を得られたとのことで、大手チェーンの中では唯一、自転車を含めた二輪車の利用を正面から認める姿勢を示しています。
取材によると、全国に1143店舗があるケンタッキーのうち、ドライブスルーを実施しているのは408店とのことです。ただし、ケンタッキーも万能ではなく、バイクをはじめとする小型車両ではドライブスルーの注文機に設置された車両感知センサーに反応しないことがあるという点を認識しています。
センサーが反応しなかった場合の対処法として、ケンタッキーは「商品受け取り口までお進みいただき、受け取り口のスタッフにご注文をお申し付けください」と案内しています。商品の安全な保持という点については、カゴやカバンがなければ断られるケースもあるようで、受け取った商品を安全に持ち帰れる状態を整えておくことが条件になる場合があります。ケンタッキーを自転車で利用する際も、事前に利用予定店舗へ確認しておくと安心です。
スターバックスはバイクOK・自転車NG、モスバーガーはドライブスルーお断り

スターバックスコーヒーは、全国で306店のドライブスルー実施店舗を持ちます。スターバックスのお客様相談室によると、「自転車では利用できないものの、バイクであれば利用できる」との回答で、自転車とバイクを明確に区別しています。取材に対しても「バイクでの利用を基本的にはお断りしていない」との回答が得られており、バイクに関してはおおむね柔軟な姿勢を持っているようです。
ただし、スターバックスも店舗によっては周辺の交通事情などからバイクでの利用が不可となっているケースがあるため、バイクで利用を考える場合は事前に利用する店舗へ電話確認することが推奨されています。
一方、モスバーガーはドライブスルーの店舗数が約580店あるとのことで、二輪車での利用についてはよりはっきりとした制限を設けています。モスバーガーのお客様相談室は「万が一の接触や転倒の危険を考え、バイクでのドライブスルーはご遠慮いただいている」と回答しており、安全上の理由からバイク・自転車ともに原則お断りという立場です。
別の取材では「基本的には乗用車向けだが、バイクは店舗の判断に任せている」というやや異なるニュアンスの回答もあり、現場での運用には幅があるようです。ただし、自転車については断られる可能性が高いと考えておく方が現実的です。
すき家・ロッテリア・はま寿司など他チェーンのドライブスルー対応一覧

大手チェーン9店へのバイクでのドライブスルー利用可否調査によると、9店中7店が「バイクで利用できる」と回答したとのことです。チェーンごとの対応は大きく異なります。
すき家は国内でも多い836店でドライブスルーサービスを実施しているとのことですが、「二輪車でのご利用は想定しておらず、お客様の身に危険があってはいけないためお断りしている」というカスタマーサービスの回答で、バイク・自転車ともに原則NGです。
ロッテリアはドライブスルー実施が全国34店と少ないですが、対応はやや柔軟です。「バイクでのご利用は基本的にはオススメしていない。バイクではお受け取りいただいた商品を保管しておく場所がない場合が多い。ただし、禁止しているというものでもない」という回答で、安全への配慮をお願いしながら利用自体は禁止しない立場です。
一方、バイクでの利用を明確に認めているチェーンもあります。はま寿司とリンガーハットはバイクでのドライブスルー利用が可能とのことで、カレーハウスCoCo壱番屋もお客様相談センターが「バイクでもご利用いただけます」と即答しています。CoCo壱番屋は全国で250店でドライブスルーサービスを実施しているとのことです。ただし、これらの「バイクOK」のチェーンでも自転車については明示的な言及がないため、利用前の確認が必要です。
電動キックボードと馬でドライブスルーは利用できる?

近年普及が進む電動キックボードについても、各チェーンへの取材が行われています。電動キックボードは法的には原動機付自転車などに分類されることになりますが、法的な車両区分とドライブスルーの利用可否は別の問題です。
マクドナルドとモスバーガーは電動キックボードについて「NGだが店舗による」と回答しており、基本的に車以外はお断りという姿勢を貫いています。ケンタッキーは「現時点では電動キックボードでの利用は対応していない」とはっきりした回答で、バイクはOKとしながらも電動キックボードは別物と位置づけています。スターバックスは「現時点で正確な回答はできない」との対応でした。電動キックボードは構造上、受け取った商品を持ったまま運転することが難しく、安全確保の観点から断られる可能性が高いとされています。
馬については、道路運送車両法上は自転車と同じ「軽車両」に該当します。テレビ番組でドライブスルーに馬で入れるかを検証した例もあります。マクドナルド・モスバーガー・ケンタッキーはいずれも馬はNGと回答しています。スターバックスは「馬での利用を禁止するルールはないが、安全面やセンサーに反応しない、他のお客様への影響などの面から断るケースもある」との回答で、場合によっては可能という含みを残した対応でした。
自転車がドライブスルーで断られる理由と安全な利用のヒント
- 安全リスクと車両センサーに自転車が反応しない仕組みを解説
- 実際に試した人のリアルな体験談と店員の対応を紹介
- 事前確認など自転車で対応してもらえる可能性のある方法を紹介
安全リスクと車両センサーに自転車が反応しない問題

自転車がドライブスルーで断られる背景には、大きく2つの理由があります。安全面のリスクと、車両感知センサーの問題です。
安全面については、ドライブスルーの列に並ぶということは、車道の中を自転車が走るのと同様の危険があります。車と違って自転車はバランスを崩しやすく、会計や商品受け渡しの際に転倒するリスクがあります。また、前後にカゴがなければ受け取った商品をハンドルにかけるか片手運転になるため、危険度がさらに上がります。混雑時には後続の車に迷惑をかけるリスクもあり、ドライブスルーのレーン自体が車のサイズとスピードに合わせて設計されているため、自転車が入りやすい構造にはなっていないという問題もあります。
センサーの問題については、元マクドナルド店員によると「ドライブスルーの仕組みは前に車がいるかどうかを検知してつながるもので、自転車だと当たり判定が少なくて注文がうまくつながらない可能性がある」とのことです。ドライブスルーの車両感知センサーは、バイクや自転車など車体が小さい車両には反応しないことがあります。ケンタッキーでも、バイクなどの小型車両ではセンサーに反応しないことがあると認識しており、センサーが反応しなかった場合に商品受け取り口まで進んでスタッフに注文するよう案内しています。
こうした安全リスクとシステム上の問題が重なることで、多くのチェーンが自転車でのドライブスルー利用を「お断り」としています。

自転車でドライブスルーを試した人のリアルな体験談

実際にドライブスルーを自転車で試みた人の体験談は、ネットやSNS上に数多く寄せられています。その多くが断られた経験を報告しています。
「自転車で行ったら断られたが、店員さんが『安全のため原則NGです』と丁寧に説明してくれた」という体験や、「バイクはOKと聞いて試みたが自転車ではやはりNGで、『次回は歩きか車で』と言われた」という体験が報告されています。子どもを自転車に乗せてドライブスルーに挑戦したところ、「特に子どもがいる場合は注意して」と説明を受けたとの声もあります。
元マクドナルド店員によると「ドライブスルーに自転車で入ると優しく注意などもなく、普通に怒られます(経験談)」とのことです。ママチャリで子どもを乗せて試みた事例でも「怒られる」との声が多数あり、また「今回はいいが次回からバイクでのドライブスルーはやめてください」と注意された例もネット上に見られます。
一方、SNS上には「原付でもいけた」「自転車でも大丈夫だった」という書き込みも見られ、「犬の散歩中に犬を連れて店内に入れないからと申し出て通してもらった」という事例も報告されています。また、店舗が内装工事中でドライブスルーのみ利用可能だった状況で、子乗せ自転車で訪問し待っている車がいなかったためドライブスルーで対応してもらえた体験もあります。こうした例外的な対応は、店舗の状況や混雑具合、スタッフの判断によるところが大きいようです。
自転車でも対応してもらえるケースと事前確認の方法

自転車でのドライブスルー利用が原則NGとはいえ、店舗の裁量によって対応が異なるケースがあることも事実です。最終的には店長の判断による部分もあるとされています。
まず、ケンタッキーフライドチキンは自転車を原則OKとしている唯一の大手チェーンです。ケンタッキーのドライブスルーを自転車で利用したい場合は、他チェーンよりも対応してもらえる可能性が高いといえます。
それ以外のチェーンで自転車での利用を希望する場合、事前に店舗へ電話で確認するのが有効とのことです。「事前に電話で確認することで無駄足を防げた」という体験談もあります。また、混雑していない早朝や深夜であれば対応してもらいやすいとの意見もあります。逆に、アポなしで突撃することは最悪の場合、業務妨害として警察を呼ばれる可能性もあると指摘されています。
地域や立地によっては「バイクの客の方が多い」場所もあり、そうした店舗では柔軟な対応が期待できるかもしれません。各チェーンの公式見解でも「詳しくはご利用店舗へ直接ご確認ください」と案内されており、結局は店舗ごとの確認が最も確かな方法です。
海外の自転車ドライブスルー事例とテイクアウト活用法

日本では自転車でのドライブスルー利用が原則NGとされている一方、海外では異なるアプローチが試みられたことがあります。
デンマークのマクドナルドは「McBike」という名称で、自転車専用ドライブスルーキャンペーンを実施しました。これはマクドナルドとアルゼンチンの広告企業が提携して行ったキャンペーンで、自転車に乗ったままマクドナルドの商品をテイクアウトできる仕組みです。ドリンクがすっぽり収まり、バーガーやポテトも入るサイクリング専用のパッケージも用意された大規模なキャンペーンでした。
ただし、このキャンペーンが実施されたのは2015年のことで、現在もメジャーなシステムになっていないことから、大規模な展開には至らなかったと考えられます。日本への「McBike」導入が計画されたが実現しなかったとの情報もあります。
また、コロナ禍の一部店舗では徒歩での利用をOKとしていたケースがあったとのことです。
現実的な対策として、バイクや自転車で来店した際はテイクアウトを活用するのが無難とされています。所定の場所に駐輪して店内で注文し、テイクアウトするという方法が店舗側にとっても利用者にとっても安全でしっかりとした手段です。また、デリバリーサービス(Uber Eatsなど)を活用する選択肢もあります。自転車での外出時にファストフードを楽しみたい場合は、こうした手段を組み合わせるのが現実的なアプローチといえます。
ドライブスルーを自転車で利用したいときのポイントまとめ
この記事のまとめです。
- ドライブスルーは基本的に車向けのサービスで、自転車での利用は原則NGとするチェーンが多い
- マクドナルドの公式見解は「車以外はお断り」だが、バイク・原付は店舗によって可能な場合がある
- 自転車は明示的に「不可」と言及されており、マクドナルドのスタッフが直接NGと回答した事例がある
- ケンタッキーフライドチキンは「原則としてバイク・自転車でのご利用は可能」と回答した唯一の大手チェーン
- スターバックスはバイクOK・自転車NG(ただし店舗によって異なる)
- モスバーガーとすき家は安全上の理由からバイク・自転車ともに原則お断り
- はま寿司・リンガーハット・CoCo壱番屋はバイクでの利用が可能
- 9チェーン調査では7チェーンがバイクでの利用を「可能」と回答した
- 自転車が断られる主な理由は安全リスクと車両センサーに反応しないこと
- 商品を安全に保持できるカゴやカバンがない場合は、バイクでも断られるケースがある
- 元マクドナルド店員によると、センサーが自転車を検知できず注文システムがうまく機能しない
- 実際に試した人の多くが断られており、スタッフに店内へ誘導された体験が報告されている
- どうしても自転車でドライブスルーを利用したい場合は、事前に店舗へ電話確認するのが確かな対処法
- 2015年にデンマークで「McBike」という自転車専用ドライブスルーキャンペーンが実施された
- 自転車での来店の場合はテイクアウトが現実的で、デリバリーサービスの活用も選択肢の一つ

