「徒歩20分の物件、自転車だと何分くらいで通えるだろう?」「徒歩1時間かかる目的地、自転車にするとどれくらい短縮できるの?」
こうした疑問は、引っ越しや通勤ルートの検討、日常の外出計画を立てるときに誰もが一度は感じるものです。徒歩と自転車では移動速度が大きく異なるため、同じ距離でも体感上の「遠さ」がまったく変わってきます。
この記事では、徒歩と自転車の移動時間を具体的な数値で比較します。計算の基本となる速度の目安から、「徒歩時間÷3」という簡単な換算式、さらには自転車の種類による時間の違い、駅からの距離換算まで順を追って解説します。
信号待ちや坂道など実際の移動で起こる時間のズレについても触れていますので、通勤・通学の計画や物件選びのヒントとして役立ててください。
- 徒歩1時間は約4kmで、自転車(ママチャリ)なら約16〜20分に換算できる
- 「徒歩の時間÷3」が自転車時間の簡単な計算式の目安
- 自転車の種類(ママチャリ・ロードバイク・電動自転車)によって移動時間が変わる
- 駅徒歩20分の物件は自転車なら約7分と大幅に時間差が縮まる
徒歩と自転車の時間換算|速度と計算方法を解説
- 徒歩の平均速度と1時間の距離の目安を確認できる
- 徒歩1時間を自転車時間に換算する計算式を解説
- 自転車の種類ごとの移動時間の違いを比較
- 信号や坂道が時間に与える影響を把握できる
- 距離別の徒歩・自転車の時間換算表で一目確認
徒歩の時速と1時間で進める距離の目安

徒歩の移動時間を自転車に換算するには、まず自分がどれくらいの速さで歩いているかを把握することが出発点になります。
一般的な徒歩の平均速度は時速4〜5kmとされています。不動産広告に記載されている「徒歩○分」の表記は、「不動産の表示に関する公正競争規約」に基づき、徒歩1分=80mとして算出されています。これは時速換算で約4.8kmに相当し、成人が平坦な道を普通のペースで歩いた場合の目安です。
歩くペースによって1時間で進める距離は以下のように変わります。
| 歩くペース | 時速 | 1時間で進む距離 |
|---|---|---|
| ゆっくり | 約3km/h | 約3km |
| 普通 | 約4km/h | 約4km |
| 速め | 約5km/h | 約5km |
一般的な目安として、徒歩1時間は約4〜5kmと考えておくとよいでしょう。信号や坂道、道路状況によってこの距離は前後するため、約3〜6kmの範囲でイメージするのが現実的です。
高齢者や子供連れの場合は時速3km程度のペースになることもあります。不動産広告の徒歩時間は信号待ちや坂道を考慮していないという点も覚えておくと実際の移動計画が立てやすくなります。SUUMOジャーナルの記者が実際に計測したところ、1分で約80〜85m進むという結果が出ており、「1分=80m」の基準はおおむね正確であることが確認されています。

徒歩1時間を自転車時間に換算する計算式と目安

徒歩と自転車の時間を換算する際に便利な基本式があります。
「徒歩時間 ÷ 3 = 自転車時間の目安」
これは、一般的なママチャリの平均速度(時速12〜15km)が徒歩の約3倍にあたることから導かれる計算です。日常の外出先でも頭の中でさっと計算できるシンプルな式です。
より正確に計算したい場合は「距離 ÷ 速度 = 時間」という基本式を使います。たとえば、徒歩1時間の距離を約5kmとした場合、時速15kmのママチャリで走ると「5km ÷ 15km/h = 約20分」という計算になります。
徒歩時間別の自転車換算の目安をまとめると以下の通りです。
| 徒歩時間 | 自転車(ママチャリ)換算 |
|---|---|
| 徒歩1時間(4km) | 約16〜20分 |
| 徒歩1時間20分 | 約27分 |
| 徒歩1時間30分 | 約30分 |
| 徒歩2時間 | 約40分 |
計算上の理論値より、実際の移動では信号待ちや道路の混雑により5〜10分程度余分にかかることが多いです。外出の際は少し余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
自転車の種類別の移動時間比較(ママチャリ・ロードバイク・電動自転車)

自転車といっても種類によって速度が大きく異なります。徒歩1時間分の距離(約4km)を移動する場合の所要時間は、使用する自転車によって変わります。
| 自転車の種類 | 平均時速 | 4km移動の目安 |
|---|---|---|
| ママチャリ(シティサイクル) | 時速12〜15km | 約16〜20分 |
| クロスバイク | 時速15〜20km | 約12〜16分 |
| ロードバイク | 時速20〜25km | 約10〜12分 |
| 電動アシスト自転車 | 時速15〜18km | 約13〜16分 |
電動アシスト自転車については、日本の法律により時速24kmを超えるとアシスト機能が停止する仕組みになっています。そのため、最高速度という意味ではママチャリと大きな差はありません。電動アシスト自転車の利点は「劇的に速く着く」ことではなく、「疲れずに着く」という点にあります。坂道や向かい風でも速度を維持しやすいのが特徴です。
ロードバイクであれば徒歩1時間の距離を約10〜12分で移動できる計算です。一方でクロスバイクは2km程度の距離であれば5〜6分程度で到着できます。日常の移動で最もよく使われるママチャリは、計算値よりも実際にはやや時間がかかるケースもあるため、目安として20〜25分程度を見ておくと安心でしょう。

信号待ちや坂道が徒歩・自転車の時間差に与える影響

理論上の計算値と実際の移動時間が異なるのは、信号待ちや道路の状況が影響するためです。計算値より実際は5〜10分程度多くかかるのが一般的です。
都市部では信号が多く、所要時間の増加につながります。特に朝の通勤時間帯は交通量が増加して速度が落ちやすく、計算通りの時間で到着できないことも多いでしょう。
坂道もまた重要な要因です。上り坂が多いルートでは速度が落ち、移動時間が伸びます。電動アシスト自転車を使うと上り坂でも速度を維持しやすくなります。
一方、サイクリングロードのように信号や障害物が少ない道では理論値に近い速度で走行が可能です。裏道や自転車専用レーンを活用することで信号待ちを減らし、時間短縮できることもあります。
Googleマップの自転車ルート検索は、信号・坂・エレベーターを考慮して所要時間を計算しているため、実際の移動時間の参考として活用するとよいでしょう。

距離別でわかる徒歩と自転車の時間換算一覧

距離ごとに徒歩と自転車の所要時間をまとめると、自転車の時間短縮効果が一目で確認できます。
| 距離 | 徒歩の目安 | 自転車(ママチャリ)の目安 |
|---|---|---|
| 1km | 約12〜15分 | 約3〜5分 |
| 2km | 約25分 | 約8〜12分 |
| 3km | 約35〜45分 | 約10〜12分 |
| 4km(徒歩1時間相当) | 約60分 | 約16〜20分 |
| 5km | 約60〜70分 | 約15〜20分 |
| 10km | 約120〜140分 | 約30〜40分 |
自転車10分は徒歩で約40分相当になります。2kmという距離は、自転車にとって効率よく移動できる距離とのことで、準備の手間と移動時間のバランスが取れた「ちょうどよい」距離感です。
距離が伸びるにつれて、徒歩と自転車の時間差はどんどん大きくなります。3kmを超えたあたりから自転車の利便性が特に際立ってくるとのことです。
徒歩と自転車の移動手段比較と生活シーン別の活用法
- 徒歩・自転車それぞれのメリット・デメリットを整理
- 駅からの距離を自転車で換算する具体的な方法
- 消費カロリーの観点から移動手段を比較
徒歩と自転車のメリット・デメリットを比較

徒歩と自転車にはそれぞれ固有の特性があります。状況に応じた使い分けが移動効率を高めるポイントです。
徒歩のメリット
徒歩は健康維持に役立つ有酸素運動になります。雨の日でも傘をさして移動できるため、天候への対応が柔軟です。購入費やメンテナンス費用が不要で、交通事故リスクも自転車より比較的低い点も利点です。
徒歩のデメリット
長距離では時間がかかりすぎ、荷物の持ち運びにも向きません。
自転車のメリット
移動時間を大幅に短縮できます。前かごや荷台を活用すれば荷物の運搬も可能です。交通費もかからず、経済的な面でも優れています。
自転車のデメリット
駐輪場の確保と駐輪料金が必要になります。雨天時はカッパが必要で、天候の影響を受けやすい点がデメリットです。定期的なメンテナンスも欠かせません。
| 移動手段 | 天気の悪い日 | 長距離 | 荷物あり | コスト |
|---|---|---|---|---|
| 徒歩 | 傘で対応可 | 不向き | 不向き | ほぼ0円 |
| 自転車 | カッパが必要 | 有利 | カゴ活用可 | 維持費あり |

駅からの徒歩時間を自転車で換算する方法

物件を探す際に気になる「駅徒歩○分」表記。この時間を自転車に換算するには、不動産表記の基準を知っておくことが重要です。
不動産広告に記載されている徒歩時間は、「不動産の表示に関する公正競争規約」によって算出方法が定められており、徒歩1分=80mで計算されています。
この基準を使った自転車換算の目安は以下の通りです。
| 不動産の表記 | 実際の距離 | 自転車での目安 |
|---|---|---|
| 徒歩10分 | 約800m | 約3分 |
| 徒歩15分 | 約1,200m | 約5分 |
| 徒歩20分 | 約1,600m | 約7分 |
| 徒歩30分 | 約2,400m | 約10分 |
「自転車の速度は徒歩の約3倍」を目安に、徒歩時間÷3で自転車時間の目安が計算できます。
ただし、不動産広告の表記には信号待ちや坂道、悪天候が考慮されていない点に注意が必要です。SUUMO(スーモ)の実測では、信号1回の待ち時間で+1分程度かかることもあるとの報告があります。実際にかかる時間には余裕を持って見込むことをおすすめします。
消費カロリーで比較する徒歩と自転車の違い

移動手段を選ぶ際、消費カロリーの観点から考えると徒歩と自転車では異なる特性があります。
自転車10分の消費カロリーは約50kcal、徒歩10分は約30kcalとの報告があります。同じ時間での消費カロリーは自転車の方が高い傾向があります。
徒歩の速度による運動強度(METs)については、時速4kmで3〜3.5METs、時速5kmで3.5〜4METsとされています。なお、時速5kmの歩行は自転車通勤と同等レベルの運動強度になります。
体重別の徒歩1時間あたりの消費カロリーの目安は以下の通りです。
| 体重 | 普通歩行(1時間) | 早歩き(1時間) |
|---|---|---|
| 50kg | 約158kcal | 約210kcal |
| 60kg | 約189kcal | 約252kcal |
ダイエット目的なら早歩きが消費カロリーが高く効率的です。同じ距離を移動する場合は徒歩の方がカロリー消費は大きくなりますが、自転車は膝や足首への負担が少ないため続けやすいという利点があります。

徒歩と自転車の時間換算と移動手段の選び方まとめ
この記事のまとめです。
- 徒歩の平均速度は時速4〜5kmで、1時間で進める距離は約4〜5kmが目安
- 不動産広告の徒歩時間は「1分=80m」の公正競争規約に基づいて算出されている
- 徒歩時間を自転車時間に換算する最も簡単な方法は「徒歩時間÷3」
- ママチャリの平均速度は時速12〜15kmで、徒歩1時間(4km)は約16〜20分で走行できる
- 理論値より実際の移動では信号待ちや道路状況により5〜10分程度多くかかるケースが多い
- ロードバイクなら時速20〜25km、電動アシスト自転車は時速15〜18kmが目安
- 電動アシスト自転車は「速く着く」より「疲れずに着く」が正しい理解
- 日本の法律により電動アシスト自転車のアシストは時速24kmまでに制限されている
- 自転車10分は徒歩約40分相当であり、移動時間の短縮効果は距離が伸びるほど大きくなる
- 2kmは自転車で約8〜12分と、通勤・通学の効率が良い距離とされている
- 駅徒歩20分(1,600m)の物件は自転車で約7分と大幅に移動時間が短縮できる
- 通勤・通学で自転車を使う場合、駅周辺の有料駐輪場の利用料金を生活費に含めて考える必要がある
- 消費カロリーは同じ距離なら徒歩の方が高いが、自転車は膝への負担が少なく継続しやすい
- 徒歩は健康維持・雨の日対応・コスト面で有利、自転車は移動時間短縮・荷物運搬で有利
- 移動手段は距離・目的・天候・荷物の量に応じて使い分けることが移動効率を高める

