自転車用の折りたたみヘルメット3選|収納サイズ・安全性・選び方

自転車用の折りたたみヘルメット3選|収納サイズ・安全性・選び方

自転車を降りたあと、ヘルメットをどこにしまうか。通勤や買い物で、この置き場所に困るなら折りたたみ式が候補になります。SGマークを重視するならVESK、軽さを重視するならClosca Loop、折りたたんだときの立体的な小ささで選ぶならPLIXI FITが比較の出発点です。

ただし、小さくなる割合だけでは、いつものバッグに入るかまでは分かりません。頭に合うサイズ、自転車用の安全性表示、収納時の形を順に見ていきましょう。この記事では3製品の違いに加え、購入前と使い始めに押さえたい点をまとめます。

この記事のポイント
  • 自転車用の折りたたみヘルメット3製品の違い
  • 収納寸法と重量を踏まえた使い分け
  • 安全性表示と頭へのフィットの確認点
  • 展開・装着・衝撃後の扱いの注意点
目次

自転車用の折りたたみヘルメット3製品を比較

まずは安全性表示・収納サイズ・重さで候補を絞る

まずは安全性表示・収納サイズ・重さで候補を絞る

3製品は、折りたためるという共通点があっても、サイズ範囲や重量が異なります。僕なら、最初に頭囲が対応範囲に入るものを残し、そのあとに収納性と重さを比べます。頭へのフィットは、携帯性より先に外せない条件です。

比較項目VESKClosca LoopPLIXI FIT
安全性の表示SGマーク取得EN1078・CPSC準拠EN1078・CPSC準拠
折りたたみ時の情報高さ10.6cm。設計値で個体差±3mmの可能性サイズ45%ダウンとの案内21×11×16cm
頭囲M:54〜57cm/L:57〜60cm商品ページ・メーカーFAQではM:56〜59cm/L:60〜63cm。Amber Arkの一覧ページではM:57〜59cm/L:60〜62cmと記載差ありS-M:54〜58cm/L-XL:58〜62cm
重量商品ページ540g(±10g)、紹介ページ560gと表記差ありM:340g/L:375gS-M:440g/L-XL:490g
掲載価格(税込)11,000円13,700円24,200円
比較に使った販売先ZEROFIT公式Amber ArkFree Spirit

価格は2026年10月1日確認時の各掲載ページの表示です。最安値比較ではなく、送料を含む支払総額でもありません。また、PLIXI FITのFree Spirit販売ページには売り切れ表示がありました。価格が載っていても、希望サイズをすぐ注文できるとは限りません。

収納の欄は、同じ条件の数値ではありません。VESKは高さ、Closca Loopは縮小割合、PLIXI FITは折りたたみ時の3辺です。そのため、この表から「最も薄い」「最も小さい」と順位を付けることはできません。バッグへの収まりは、それぞれの寸法と形で判断します。

VESKはSGマークと国内製造を重視する人の候補

ZEROFIT VESK(ゼロフィット ベスク)は、東洋物産工業と、イオンスポーツが運営するZEROFITの共同開発品。製造は東洋物産工業が担い、SGマークを取得しています。日本製で、自転車用の折りたたみ式にもSGマーク付きの候補を探している人に合う製品です。

チャリメモ

ZEROFIT VESK(ゼロフィット ベスク) を探す

公式仕様の製品サイズは左右幅23.1cm、前後長26.9cm、高さ14.3cm。折りたたむと高さ10.6cmになります。ただし、この10.6cmは設計時の数値で、個体差により±3mmの誤差が生じる可能性があります。バッグを選ぶときは、薄さに加えて幅と前後長にも場所が必要な点を見ておきたいところです。

気を付けたいのは重量表示です。公式の商品ページは540g(±10g)、公式紹介ページの仕様表は560gとなっています。どちらかを旧仕様と決め付けることはできないため、重さが購入の決め手になるなら、注文する製品の重量を販売元へ問い合わせるのが確実です。

色はマットブラック、ダークグリーン、サンドベージュの3色。スポーツ色の強すぎないデザインを探す人にも候補になります。バイザーは別売りなので、写真の見た目をそのまま標準セットと考えないようにしましょう。また、使用年齢範囲は6歳以上ですが、頭囲の対応範囲も満たす必要があります。

Closca Loopは軽さと普段着への合わせやすさで選ぶ

Closca Loopは軽さと普段着への合わせやすさで選ぶ

Closca Loop ヘルメットは、カジュアルなデザインの折りたたみモデル。国内正規輸入代理店Amber Arkの表示では、Mが340g、Lが375gで、今回の3製品の掲載重量では最も軽い候補です。持ち歩く際の重さを重視するなら、まず比べたいモデルになります。

チャリメモ

Closca Closca Loop ヘルメット Loop を探す

折りたたむとサイズが45%ダウンすると案内されています。一方、製品スペックにあるMの276×215×140mm、Lの286×225×150mmは、折りたたみ時の寸法とは記されていません。この数値をそのまま収納サイズとして使ったり、45%を各辺に掛けて収納寸法を求めたりしないでください。

頭囲はAmber Arkの商品ページとメーカーFAQではMが56〜59cm、Lが60〜63cmです。一方、Amber Arkの一覧ページにはMが57〜59cm、Lが60〜62cmと記載されているため、特に56cmや63cm付近の方は購入先に対応サイズを確認してください。

後頭部の調整機構でフィット感を合わせられます。Amber Arkの商品ページは、頭囲が60cm程度の場合にLを勧めています。VESKのLとClosca LoopのLでは対応範囲が違うので、普段の「M・L」という感覚だけで注文しないことが大切です。

国内正規代理店norokkaは、三層構造の結合部に通気口があり、空気を取り入れて熱気を逃がす仕組みと説明しています。見た目のすっきりした形と通気の仕組みを両方求める人には、注目したい特徴です。ただし、通気構造があることを「どんな季節でも蒸れない」という保証には置き換えられません。

PLIXI FITは折りたたみ後の3辺でバッグと比べられる

OveradeのPLIXI FITは、3つに折りたたむ構造の自転車用ヘルメットです。国内販売ページの折りたたみ寸法は21×11×16cm。OveradeのPLIXI公式FAQでも同じ3辺を案内しており、収納する場所との比較がしやすい候補です。

サイズはS-MとL-XLの2種類で、重量はそれぞれ440gと490g。国内販売ページが示すメーカーの頭囲表記はS-Mが54〜58cm、L-XLが58〜62cmです。後頭部の調整機構とサイズ調整パッドも備えています。

境目のサイズには注意があります。メーカーFAQは58cm未満をS-M、58cm以上をL-XLと案内していますが、Free Spiritは日本人の場合、57cm以上ならL-XLを推奨しています。57cm台の人は案内が分かれる範囲です。

販売店へ実測値を伝え、可能なら試着して、片当たりや締め付けがないかまで見て選びましょう。

薄さの数字だけでなく、まとまった形で収納できることを優先したい人向けです。ただし、メーカーが示す寸法とバッグの入り口や内側の空間を照らし合わせる必要があります。「手のひらサイズ」という紹介だけで、小さなバッグにも必ず入ると考えないようにしましょう。

自転車用の折りたたみヘルメットを選ぶときの確認点

安全性は折りたたみ構造だけでなく用途と規格で判断

折りたたみ式というだけで安全性を決めず、その製品に自転車用の安全性を示す表示があるかを見ます。消費者庁は、代表的なマークとしてSG、JCF公認・推奨、CEなどを紹介し、衝撃吸収やあごひもなどの保持装置に関する試験・基準を説明しています。

VESKはSGマーク取得、Closca LoopとPLIXI FITはEN1078・CPSC準拠と案内されています。

「かぶっているときに折りたたまれないの?」という疑問には、CloscaのメーカーFAQが、頭を入れている状態では折りたたまれない構造と説明しています。OveradeもPLIXIについて、着用中に折れない折りたたみシステムと案内しています。

これは各メーカーが対象製品について述べている説明で、折りたたみヘルメット全般に広げられるものではありません。

防災用・作業用として売られている折りたたみヘルメットも、形が似ているだけで自転車用の代わりには選べません。消費者庁は、作業用などではなく、自転車用の安全性を示すマークがあるものを選ぶよう案内しています。兼用を考える場合も、自転車用としての表示があるかが判断の入口です。

CEの文字だけを見て終わらせないことも大切です。消費者庁には、自転車用として購入したのに、届いた製品は産業用のEN812表示だったという相談があります。自転車用のEN1078との違いに加え、製造元・輸入元・国内の問い合わせ先まで確認しましょう。

広告の認証表示と届いた製品の表示が違う相談も紹介されています。

頭囲と実際のフィットを優先し、年齢だけで選ばない

頭囲と実際のフィットを優先し、年齢だけで選ばない

注文前には頭囲を測り、対象モデルのサイズ表へ当てはめます。たとえばVESK公式は、耳の上を通り、後頭部の最も出ている部分へ水平にメジャーを一周させる方法を案内しています。メジャーがない場合は、ひもを一周させてからその長さを測る方法も紹介されています。

数値が範囲内でも、かぶったときの当たり方は別に見たいポイント。製品安全協会は、片当たりがなく、かぶり心地のよいものを選び、調整機能があるものは頭の大きさに合わせるよう案内しています。頭に合わないと、転倒時などの衝撃を十分に和らげられなくなるためです。

子ども用として探している場合も、年齢表示だけでは決められません。VESKは6歳以上向けですが、Mでも頭囲54〜57cmです。「6歳になったから使える」ではなく、年齢条件とサイズの両方が合うかを見ます。大人向けにも、頭囲60cmを超えるなら、今回のVESKのサイズ範囲からは外れる点に注意してください。

サイズで候補を絞ってから、持ち歩く重さでClosca Loop、SGマークでVESK、収納時の3辺でPLIXI FITと比較すると、判断の順番がはっきりします。欲しい色や折りたたみ方が気に入っても、フィットの条件を飛ばさないようにしましょう。

通勤バッグへの収まりと購入先のサポートを確かめる

バッグに入れることが目的なら、「何%小さくなるか」よりも、収納する場所と製品の寸法の対応が重要です。VESKは幅と前後長を含めて、PLIXI FITは折りたたみ時の21×11×16cmと照らし合わせます。

Closca Loopは45%縮小という情報だけでは収納時の3辺が分からないので、余裕の少ないバッグなら販売店で寸法や実物を確かめたいところです。

通勤で選ぶなら、SGマークを条件にする人はVESK、荷物の重さを抑えたい人はClosca Loop、バッグの中に確保できる空間を3辺で具体的に比べたい人はPLIXI FITが出発点になります。どれも「折りたためるから入る」で決めず、いつも使うバッグを基準にするのがおすすめです。

購入先は価格だけでなく、サイズが合わない場合の対応も比較します。消費者庁は、国内の問い合わせ先が表示されている製品を選ぶよう勧めています。たとえばAmber ArkはCloscaの国内正規輸入代理店として、同店購入品をサポートすると明記する一方、他店購入品や並行輸入品はサポート対象外としています。

同じ商品名でも、どこへ相談できるかは購入先によって異なります。

使用前の展開・装着と、衝撃後の交換を忘れない

使用前の展開・装着と、衝撃後の交換を忘れない

折りたたみ式は、使用する形へ正しく戻してから着用します。OveradeのPLIXI公式FAQは、同梱説明書に3段階の手順があり、使用前には展開位置でロックし、最後の「カチッ」という音を確かめるよう案内しています。

この確認方法はPLIXIの説明なので、ほかのモデルにも同じ操作を当てはめず、それぞれの取扱説明書に従ってください。

かぶるだけで終わりにせず、あごひもも確実に締めます。警察庁は、安全性を示すマークの付いたものを使い、あごひもを締めるなど正しく着用するよう案内しています。製品安全協会も、頭の大きさが合っていても、斜めにかぶったり、あごひもが不適切だったりすると脱げてしまうと注意しています。

使う前には、へこみや割れも点検しましょう。製品安全協会は、これらがあるヘルメットは衝撃吸収能力を失っている可能性があるため、使わないよう求めています。また、転倒や衝突で地面などに当たったものは、外観に変化がなくても内部が傷んでいる可能性があり、新しいものへ交換するよう案内しています。

折りたたみ機構が動くことと、頭を守る性能が保たれていることは別です。持ち運びやすさは、日々着用するための便利さ。頭に合うものを選び、正しく展開・装着し、状態を点検するところまで含めて使いたいですね。

自転車用の折りたたみヘルメット選びのまとめ

この記事のまとめです。

  • SGマークと国内製造を重視するならVESKが候補
  • VESKの折りたたみ時の高さ10.6cmは設計値で、個体差±3mmの可能性がある
  • VESKの重量は公式ページ間で表記差があり、重視する場合は購入前に確認
  • Closca LoopはMが340g、Lが375gで、掲載重量では3製品中最も軽い
  • PLIXI FITの折りたたみ寸法は21×11×16cmで、バッグの空間と比較できる
  • PLIXI FITは57cm台のサイズ選びでメーカーと国内販売店の案内が分かれる
  • 防災用・作業用という表示だけで代用せず、自転車用の安全性表示を見る
  • 年齢やM・Lの名称だけで選ばず、対応頭囲と実際のフィットを優先。Closca Loopは頭囲の記載に差があるため、特に56cmや63cm付近では購入先へ確認
  • 使用前は製品ごとの説明書に従って展開し、あごひもを確実に締める
  • へこみや割れがあるものは使わず、転倒・衝突で当たったものは外観だけで判断しない
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この記事を書いた人

はじめまして、チャリネコです。
子どもから大人まで、きっと誰もが一度は乗ったことのある自転車。
とても身近な乗り物だけど、実は知らないことっていっぱいありませんか?

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