自転車を選ぶ際、「26インチ」や「27インチ」といった表記をよく目にしますよね。
見た目は似ているのに何が違うのか、自分の身長や使い方に合ったサイズはどれなのか、迷ってしまう方も少なくないでしょう。特に「自転車 タイヤ サイズ 違い」と検索されているあなたにとって、この選択は非常に重要です。
この記事では、自転車のタイヤサイズに関する基本的な見方から、26インチと27インチ、さらには20インチといった小径タイヤの特性、そしてロードバイクで主流の700Cや700x28Cといった表記についても、一つ一つ丁寧に解説していきます。
タイヤのサイズが走行性能や乗り心地にどう影響するのか、そしてあなたに最適な一台を選ぶためのポイントを、分かりやすくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 自転車のタイヤサイズ表記には様々な種類があるが、ETRTO規格を確認するのが最も確実
- 26インチと27インチはタイヤ直径だけでなく、走行性能や適正身長にも違いがある
- 小径タイヤ(20インチなど)は取り回しやすさが魅力だが、規格の違いに注意が必要
- 自身の身長や用途、目的に合わせて最適なタイヤサイズや幅を選ぶことが大切
自転車タイヤサイズの違いを徹底解説!基礎知識と各インチの特性
- 自転車のタイヤサイズ、インチ表記の基本的な見方
- 26インチと27インチ、何がどう違うの?
- 小径タイヤ(20インチ)はデメリットばかり?魅力と注意点
自転車のタイヤサイズ、インチ表記の基本的な見方

自転車のタイヤサイズは、一見すると少し複雑に感じるかもしれませんね。様々な規格があり、表記方法も複数存在するため、どれを参考にすれば良いのか戸惑う方もいるでしょう。しかし、基本的には「タイヤの幅(太さ)」と「タイヤの直径(大きさ)」の2つの数値を示していることを覚えておくと、理解しやすくなります。
現在、最も確実で推奨されているのが、国際的な統一規格である「ETRTO(エトルト)」表記です。これは「タイヤ幅」と「タイヤ内径」をミリメートル(mm)で表記するもので、例えば「25-622」とあれば、タイヤ幅が25mm、内径が622mmであることを意味します。多くのタイヤにはこのETRTO表記が併記されていますので、タイヤサイズを確認する際はまずここをチェックするのがおすすめです。
ETRTO以外にも、よく見かける表記方法がいくつかあります。シティサイクル(ママチャリ)などで広く使われているのが「英・インチ規格(分数表記)」で、「26 × 1-3/8」のようにタイヤ幅が分数で示されます。一方、マウンテンバイク(MTB)に多いのは「米・インチ規格(小数表記)」で、「26 × 2.10」のようにタイヤ幅が小数で表記されるのが特徴です。ロードバイクやクロスバイクでは、フランス発祥の「仏・ミリ規格(フレンチサイズ)」が主流で、「700 × 25 C」のように外径とリムの直径を表す記号を組み合わせて表記されます。
ここで特に注意したいのが、同じ「インチ」表記でも、実際のリム径(タイヤがはまる部分の内径)が異なる場合があるという点です。例えば、「26インチ」という表記でも、MTB用の「26×1.95」とシティサイクル用の「26×1 3/8」では互換性がありません。このため、タイヤを交換する際は、単に数字だけでなく、ETRTO規格をしっかり確認することが非常に大切なのです。タイヤの側面にはこれらの表記が必ずと言って良いほど刻印されていますので、まずはご自身の自転車のタイヤをチェックしてみてください。
26インチと27インチ、何がどう違うの?

「26インチと27インチの自転車、見た目はあまり変わらないけれど、実際何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。この二つのタイヤサイズの違いは、主にタイヤの直径にあります。具体的には、27インチのタイヤは26インチと比べて約2センチほど直径が大きいとされています。このわずかな違いが、乗り心地や走行性能、そして適正身長に影響を与えます。
まず、適正身長についてですが、27インチの適正身長は150cm〜180cmほど、26インチは140cm〜170cmほどとされています。一般的な大人の身長であれば、どちらのサイズも乗ることができる場合が多いですが、ご自身の身長に合わせて選ぶことが快適な走行に繋がります。特に、これからママチャリを購入しようと考えている男性(メンズ)の方には、多くのメーカーで155cm以上を推奨している場合もあるものの、180cmほどの高身長の方でも乗りこなせる27インチがおすすめと言えるでしょう。
次に、27インチのメリットについて見てみましょう。タイヤサイズが大きいということは、一度のタイヤ回転で進む距離が長くなることを意味します。そのため、26インチと比べてよりスピードを出しやすく、通勤や通学など、比較的長い距離を効率良く走りたい方に最適なサイズと言えます。また、タイヤのサイズが大きいほど地面との接地回数が少なくなる傾向があり、その結果、摩擦が減りタイヤの寿命が長くなる傾向があります。タイヤ交換の頻度を気にされる方にとっても、27インチは魅力的な選択肢となるでしょう。
一方で、26インチはより小回りが利きやすく、取り回しのしやすさが魅力です。どちらのサイズも一長一短がありますが、ご自身の用途や体格、そして求める走行性能に合わせて選ぶことが大切です。
小径タイヤ(20インチ)はデメリットばかり?魅力と注意点

「タイヤが小さい自転車って、ちゃんと進むの?デメリットが多いんじゃないかな?」そんな風に思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。小径タイヤ、特に20インチの自転車は、確かに大きなタイヤの自転車とは異なる特性を持っていますが、決してデメリットばかりではありません。むしろ、特定の用途においては非常に大きなメリットを発揮する魅力的な選択肢なのです。
まず、小径タイヤの最大の魅力は、「漕ぎ出しの軽さ」と「小回りの利きやすさ」にあります。ギア比が適切に考えられていれば、タイヤが小さいため少ない力でペダルを踏み出すことができ、ストップ&ゴーが頻繁に発生する街中での移動には非常に適しています。信号待ちが多い市街地などでは、大きなタイヤの自転車よりもストレスなく快適に走ることができるでしょう。また、コンパクトなサイズ感は、自宅やオフィスでの保管、電車や車での持ち運び(輪行)にも優れており、折りたたみ自転車はこの小径タイヤが主流です。個性的なデザインや、サドル高の調整範囲が広いモデルが多いことも、小径車の魅力として挙げられます。
しかし、もちろん注意点もあります。タイヤの直径が小さいと、一度の回転で進む距離が短くなるため、スピードを維持するためにはより多くのペダリングが必要になります。そのため、長距離走行や高速巡航にはあまり向いていないと感じるかもしれません。また、タイヤが小さいほど、段差に当たる位置が相対的に高くなり、段差に対する衝撃が大きくなるため、悪路や段差の多い道では注意が必要です。進入時にはスピードを落とし、斜めではなく正面から入るなど、安全な運転を心がけましょう。
そして、小径タイヤ、特に20インチの自転車を選ぶ際に最も重要な注意点が、「2つの異なる規格が存在する」ということです。20インチ表記のタイヤには、ETRTOでいう「406」と「451」という2つのリム径規格があり、これらには互換性がありません。406規格は一般的な街乗り向けで、太めのタイヤが多く流通していますが、451規格は一回り大きく、より走行性能を重視したモデルに採用されています。タイヤやチューブを交換する際は、必ずETRTO表記を確認し、ご自身の自転車に合った規格を選ぶようにしてください。
自転車タイヤサイズの違いで変わる!あなたに最適な一台の選び方
- 失敗しない!適正身長に合わせたタイヤサイズの選び方
- 用途別!最適なタイヤ幅と走行性能のバランス
- 「700C」「28C」って何?ロードバイクタイヤの基礎知識
- タイヤ交換時に確認すべきETRTO規格の重要性
失敗しない!適正身長に合わせたタイヤサイズの選び方
自転車選びにおいて、タイヤサイズは走行性能だけでなく、**「安全で快適に乗りこなせるか」**という点に直結する非常に重要な要素です。特に、ご自身の身長に合った自転車を選ぶことは、乗りやすさを大きく左右します。
まず、自転車メーカーはタイヤのサイズに応じて**「適正身長」**を設定しています。これは自転車に跨った際に、地面に足がしっかりと着くかどうかの目安となるものです。一般的な自転車のタイヤサイズと適正身長の目安は以下の通りです。
- 20インチ: 115cm~130cm
- 24インチ: 125cm~155cm
- 26インチ: 130cm~160cm
- 27インチ: 145cm以上(メーカーによっては150cm〜180cm)
この数値はあくまで一般的な目安であり、フレームの形状や個人の股下の長さによって多少のばらつきがありますので、購入を検討している車種ごとに記載されている適正身長を確認するようにしましょう。
特に重要なのは、停車時に地面に足がどのように着くかという点です。
- 一般的な自転車(ママチャリなど): 片足をペダルに乗せたまま、もう一方の足が地面に着く高さが目安です。
- やや重い電動自転車: 停車時に両足のつま先が地面に着く高さが目安とされています。
- 全体の重量が20kgを超える子ども乗せ自転車: 両足の裏がしっかりと地面に着く高さが適応身長になります。
自転車は、重くなればなるほど停車時の安定性が求められるため、足つきの良さは非常に重要です。購入後にサドルの高さを調整することで、ある程度の範囲で乗りやすさを変えることはできますが、根本的なサイズ選びを間違えると、安全面や快適性が損なわれる可能性があります。特に電動自転車は重量があるため、実際に試乗して足つきを確認することができれば、より安心ですね。
また、27インチのママチャリは、一般的に「大きい」というイメージがあるかもしれませんが、適正身長が150cm〜180cmと幅広く、男性はもちろん、身長の高い女性にも快適に乗っていただけるサイズです。通勤や通学で使う場合、スピードが出やすく、長距離の移動も楽になるというメリットもあります。ご自身の身長だけでなく、普段の利用シーンも考慮して、最適な一台を選んでみてください。
用途別!最適なタイヤ幅と走行性能のバランス

自転車のタイヤを選ぶ際、その「幅(太さ)」もまた、走行性能や乗り心地を大きく左右する要素となります。タイヤの直径(大きさ)は基本的にフレームによって決まりますが、同じ規格内であれば、タイヤの太さはワンサイズ~ツーサイズ程度変更できる場合があります。ご自身の使い方や求める乗り心地に合わせて、最適なタイヤ幅を選んでみましょう。
太めのタイヤのメリットとデメリット 太めのタイヤはクッション性が高く、段差や路面の凹凸がある道でも安定して走ることができます。空気のボリュームが大きいため、空気圧を少し低めに設定しても、乗り心地が良く、衝撃吸収性に優れています。また、グリップ力も増す傾向があるため、ブレーキングやコーナリングでの安心感が高まります。悪路や砂利道など、路面状況が良くない場所でも比較的安心して走行できるのは大きなメリットでしょう。 しかし、その反面、路面との抵抗が増えるため、スピードを出すにはより力が必要になります。また、物理的に重量が増すため、加速性能やヒルクライムなどでは不利になることもあります。
細めのタイヤのメリットとデメリット 一方、細いタイヤは軽量で路面との抵抗が少ないため、スピードを出しやすいのが特徴です。特に舗装路での走行では、軽い力でスムーズに加速でき、高い巡航速度を維持しやすいでしょう。スポーツバイク、特にロードバイクでは、スピードを追求するために細いタイヤが選ばれることが多いです。 ただし、細いタイヤはクッション性が低く、路面からの衝撃がダイレクトに伝わりやすいため、乗り心地は硬めになります。段差や悪路では不安定になりやすく、パンクのリスクも太いタイヤに比べて高まる傾向があります(衝撃系のパンク、いわゆるリム打ちパンクに関しては太いタイヤの方が有効です)。
用途別おすすめのタイヤ幅
- 通勤・通学: 軽快な走りを重視するなら28C、クッション性や安定感を求めるなら32C~35Cがおすすめです。シティサイクルなら、標準的な26×1-3/8(約35mm)から、より軽快な26×1-1/8(約28mm)を選ぶのも良いでしょう。
- スポーツ走行(ロードバイク): スピードと安定性のバランスが良い700×25Cや700×28Cが主流です。ヒルクライムなど軽さを追求するなら23Cも選択肢に入りますが、最近では乗り心地やグリップ力から28Cを好むライダーも増えています。グラベルロードでは、最初から32C~35Cといった太めのタイヤが装備されています。
- 街乗り(ミニベロ): 20インチのミニベロの場合、走行性能重視の451規格なら28mm程度の細めタイヤ、街乗り向けでキビキビとした走りを楽しみたい406規格なら2インチほどの太めのタイヤが乗り心地もアップしておすすめです。
タイヤの太さを変更する際は、フレームやブレーキとの隙間(クリアランス)が十分にあるかどうかの確認が必須です。大幅な変更を考えている場合は、自転車ショップに相談してみるのが最も確実で安心でしょう。
「700C」「28C」って何?ロードバイクタイヤの基礎知識

ロードバイクやクロスバイクのタイヤ表記でよく目にする「700C」や「28C」という表示は、初めての方には少し分かりにくいかもしれませんね。これらは主に「仏・ミリ規格」、通称「フレンチサイズ」と呼ばれるもので、ロードレースが盛んなヨーロッパで生まれた規格です。
「700C」とは? 「700」という数字はタイヤの外径がおおよそ700mmであることを意味し、「C」はリム(ホイール)の直径を表す記号です。かつては「A」から「D」まで4種類のリム直径が存在しましたが、現在主流となっているのはこの「C」で、リムの内径は約622mmの規格を指します。ロードバイクやクロスバイクでは、この700Cが標準的なサイズとして広く使われています。
「28C」とは? 「28C」の「28」は、タイヤの幅が28mmであることを示しています。つまり、「700×28C」と表記されているタイヤは、外径がおよそ700mmで、タイヤ幅が28mmである、ということになりますね。ロードバイクのタイヤ幅は、スピード重視の23C、バランスの取れた25C、そして乗り心地や安定性を重視する28Cが主流となっています。
700Cと28インチ、そして28C ここで少し紛らわしいのが「28インチ」という表記です。実は、700Cと28インチは、ETRTO規格でいうとリム径が「622mm」と同じであり、ほぼ同じサイズと考えて問題ありません。ミシュランのようなメーカーでは、タイヤに「28インチ」と「700C」の両方が併記されていることもあります。ただし、本来はインチ表示とミリ表示で使われるリムの規格が異なっていた経緯があり、古い自転車の場合は互換性がないこともあるため、注意が必要です。
ロードバイクに28Cタイヤを選ぶメリットとデメリット 近年、ロードバイクでは28Cタイヤへの移行が進んでいます。その理由として、以下のようなメリットが挙げられます。
- 乗り心地の向上: 23Cや25Cと比べて幅が広がり、空気のボリュームが増えるため、衝撃吸収性が高まり、路面からの振動が軽減されます。空気圧を少し低めに設定できるため、長距離走行でも疲れにくくなります。
- ブレーキング性能とグリップ力の向上: タイヤの接地面積が増えることで、ブレーキング時やコーナリング時のグリップ力が増大し、より安心して操作できます。特にディスクブレーキとの相性も良いとされています。
- 路面状況への対応力: わずか5mm程度の違いですが、路面のギャップや荒れた部分でも安定感が増し、躊躇なく走行できる場面が増えます。
- パンクリスクの軽減: 衝撃系のパンク(リム打ちパンクなど)に対しては、空気のボリュームがある28Cタイヤが有効であり、全体的なパンクの回数が減ったと感じるライダーもいます。
一方で、デメリットも存在します。
- 見た目の印象: 23Cや25Cに慣れている方にとっては、タイヤが太く見え、ロードバイク特有の軽快感が損なわれたように感じるかもしれません。
- 重量の増加: 物理的にタイヤの表面積が増えるため、23Cや25Cと比べて重量が増します。これは加速性能やヒルクライム性能に影響を与える可能性があります。
- フレームやブレーキとの干渉: 特に古いロードバイクの場合、フレームのクリアランス(タイヤとフレームの隙間)やキャリパーブレーキとの干渉が発生し、28Cタイヤが装着できない場合があります。ディスクブレーキのバイクであれば問題ないことが多いですが、キャリパーブレーキのバイクでは25Cまでが無難とされることもあります。
28Cタイヤは、ブルベやロングライドなど、長距離を安全かつ快適に走りたいライダーに特におすすめされています。パナレーサー、ミシュラン、コンチネンタルなど、多くのメーカーから様々な28Cタイヤが販売されていますので、ご自身の用途や予算に合わせて選んでみるのも良いでしょう。
タイヤ交換時に確認すべきETRTO規格の重要性

自転車のタイヤ交換は、自転車ライフを快適に維持するために欠かせない作業ですが、その際に最も重要となるのが**「正しいタイヤサイズを選ぶこと」**です。先ほども少し触れましたが、タイヤサイズには様々な表記があり、見た目の数字だけで判断すると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
そこで頼りになるのが、ETRTO(エトルト)規格です。これは「European Tyre and Rim Technical Organisation」が定めた国際的な統一規格であり、ISO規格と同じ意味合いで使われます。タイヤの「幅」と「内径」をミリメートルで正確に表記するため、最も信頼できるサイズ確認方法と言えるでしょう。
ETRTO表記の読み方 ETRTOでは、「タイヤ幅(mm)- タイヤ内径(mm)」の順で表記されます。
- 例えば、「32-622」とあれば、タイヤ幅が32mm、リムの直径(タイヤ内径)が622mmであることを意味します。これは、一般的な表記でいう「700×32C」と同じサイズです。
- シティサイクルでよく見られる「26×1 3/8」は「37-590」、MTBで使われる「26×1.95」は「50-559」のように、同じ26インチでもETRTOの内径が異なることが分かります。
なぜETRTO規格が重要なのか 同じ「26インチ」と表記されていても、MTB用とシティサイクル用ではリム径が異なり、互換性がありません。例えば、MTB用の26インチ(ETRTO 559mm)のホイールに、シティサイクル用の26インチ(ETRTO 590mm)のタイヤは決して装着できません。また、20インチの小径タイヤにも「406」と「451」という2つのETRTO規格があり、これらも互換性がありませんので注意が必要です。
タイヤ交換時の注意点 タイヤ交換時には、必ず今使っているタイヤの側面に刻印されているETRTO表記を確認するようにしましょう。もしETRTO表記が見当たらない場合や、摩耗して読み取れない場合は、自転車の取扱説明書やメーカーサイトを確認してください。 誤ったサイズのタイヤを装着しようとすると、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。
- タイヤがホイールにはまらない
- フレームやブレーキと干渉してしまい、安全に走行できない
- 最悪の場合、走行中にタイヤが外れる危険性がある
また、タイヤ交換時にはチューブのサイズもタイヤに合わせて選ぶ必要があります。チューブにもバルブの種類(英式・仏式・米式)や長さの違いがありますので、併せて確認しておくと良いでしょう。最近ではリムのワイド化に伴い、ETRTO規格の表記方法も新しい基準が導入されている場合があるので、不安な場合はお近くの自転車専門店に相談することをおすすめします。
総括:自転車タイヤサイズの違いを理解し、あなたに最適な一台を選びましょう
この記事のまとめです。
- 自転車のタイヤサイズ表記にはインチ、ミリ、ETRTOの3種類がある
- ETRTO(エトルト)規格は国際統一規格であり、タイヤサイズ確認に最も確実な方法である
- ETRTO表記は「タイヤ幅(mm)-タイヤ内径(mm)」で示される
- 26インチと27インチの主な違いはタイヤ直径約2cmで、27インチの方がスピードが出やすくタイヤ寿命も長い傾向がある
- 27インチの適正身長は150cm〜180cm、26インチは140cm〜170cmが目安とされている
- 同じ「26インチ」表記でも、MTB用とシティサイクル用ではリム径が異なり互換性がないためETRTO確認が必須である
- 小径タイヤ(20インチなど)は漕ぎ出しが軽く小回りが利くため、街乗りや折りたたみ自転車に適している
- 20インチタイヤにはETRTO「406」と「451」の2つの規格があり、互換性がないため注意が必要である
- タイヤの直径が大きいほどスピード維持が楽になり、小さいほど漕ぎ出しが軽くなる
- タイヤが太いと乗り心地が良く安定性が増し、細いとスピードが出やすい特性がある
- ロードバイクで使われる「700C」は仏・ミリ規格で、リム径が約622mmを指す
- 「700C」と「28インチ」はETRTOリム径が同じ622mmでほぼ同義だが、用途が異なる場合がある
- ロードバイクの28Cタイヤは乗り心地、ブレーキ性能、グリップ力、パンクリスク低減のメリットがある
- 28Cタイヤには、見た目の重量感や旧型フレームでのクリアランス問題といったデメリットも存在し得る
- タイヤ交換や太さの変更を検討する際は、必ずタイヤ側面のETRTO表記を確認し、フレームやブレーキとの干渉がないかチェックし、不安な場合は専門家への相談が推奨される