「自分の自転車はどれくらいの速度で走れるんだろう?」と感じたことはありませんか?
この記事では、ロードバイクやママチャリといった種類別の平均速度から、意外と知られていない法律上のルールまで、自転車の速度に関するあらゆる疑問に専門家がお答えします。
さらに、ペダリングやフォームの改善、効果的なトレーニング、機材選びのポイントなど、今より少しでも速く、そして快適に走るための具体的な方法も徹底解説。
この記事を読めば、あなたのサイクリングがより安全で、もっと楽しくなる知識が身につきます。
- 自転車の種類ごとのリアルな平均速度がわかる
- 速度に関する道路交通法上のルールを正しく理解できる
- 科学的根拠に基づいた速く走るための方法が学べる
- 速度アップに繋がる機材選びの優先順位が明確になる
自転車の平均速度は?種類別・法律の観点から徹底解説
- 【種類別】ロードバイクからママチャリまでの平均速度
- 電動アシスト自転車の速度とアシスト上限の仕組み
- 自転車に法定速度はある?道路交通法上のルール解説
- 速度の計測方法と「平均速度」の正しい考え方
【種類別】ロードバイクからママチャリまでの平均速度

自転車と一言でいっても、その種類は多岐にわたり、それぞれ得意な速度域が大きく異なります。多くの方が気になる「自分の自転車は平均でどれくらいの速度が出るのか」という疑問に答えるため、まずは種類ごとの平均的な速度を見ていきましょう。
ここで言う「平均速度」とは、信号や坂道のない平坦な道を、ある程度の時間走り続けた際の「巡航速度」に近いものと考えてください。実際の街中では信号待ちなどで頻繁に停止するため、実測の平均速度はこれよりも低くなるのが一般的です。特に都市部では、巡航速度の6割程度が現実的な移動速度の目安とされています。
ロードバイクは、もともとレースでの使用を想定して設計されており、最も速度を出しやすい自転車です。軽量な車体と細いタイヤ、そして空気抵抗を減らすためのドロップハンドルが特徴で、サイクリングに慣れた人であれば平地で時速20kmから30km程度での巡航が可能です。初心者の方であれば時速20kmから25kmが一つの目安となるでしょう。プロの選手になると、レース中の平均速度は時速40kmを超え、下り坂などでは時速70km以上に達することもあります。
クロスバイクやマウンテンバイクは、ロードバイクより少し太いタイヤとフラットなハンドルバーを備え、安定性と快適性を両立させています。そのため、平均速度は時速18kmから25km程度となります。マウンテンバイクは本来、未舗装路を走るための自転車ですが、街乗りでもその安定感を発揮します。
ミニベロはタイヤが小さい(20インチ以下)自転車ですが、変速機を備えたモデルが多く、意外なほど速度が出ます。漕ぎ出しが軽快で、平均速度はクロスバイクに近い時速18kmから25km程度です。ただし、タイヤが小さいため高速域での速度維持はスポーツバイクに比べて少し苦手な側面もあります。
そして、最も身近なママチャリ(シティサイクル)は、カゴや泥除けなどの装備が充実している分、車体が重く、速度を出す設計にはなっていません。快適に走れる速度は時速12kmから18km程度で、多くの方は時速15km前後で走行しています。
自転車の種類 | 平均速度(巡航時) | 街乗りの実測目安 |
ロードバイク | 20~30 km/h | 12~18 km/h |
クロスバイク | 18~25 km/h | 11~15 km/h |
マウンテンバイク | 18~25 km/h | 11~15 km/h |
ミニベロ | 18~25 km/h | 11~15 km/h |
ママチャリ | 12~18 km/h | 9~12 km/h |
電動アシスト自転車 | 12~17 km/h | 10~14 km/h |
このように、自転車の種類によって得意な速度域は大きく異なります。自分の自転車の特性を理解することが、安全で楽しいサイクリングの第一歩です。
電動アシスト自転車の速度とアシスト上限の仕組み

電動アシスト自転車はモーターの力で楽に進めるため、「普通の自転車よりもずっと速い」と思われがちですが、実はそうではありません。平均的な速度は時速12kmから17km程度と、ママチャリと大差ないか、少し速い程度です。なぜなら、日本の法律(道路交通法)によって、モーターが補助できる力(アシスト比率)と速度に厳格な上限が定められているからです。
この法律の根幹にあるのは、電動アシスト自転車はあくまで「人の力を補助する」ものであり、モーターの力だけで進む「原動機付自転車」とは明確に区別されるという考え方です。そのため、安全性を確保する目的で、速度に応じたアシスト力の制限が設けられています。
具体的には、アシスト比率は時速10km未満で最大となり、人の踏む力1に対してモーターが最大2の力で補助します。これが最もアシストの恩恵を感じる領域で、漕ぎ出しや急な坂道が非常に楽になる理由です。そして、速度が上がるにつれてアシスト比率は段階的に弱くなっていきます。
そして最も重要なルールが、時速24kmに達するとアシストが完全にゼロにならなければならない、という規定です。つまり、時速24km以上の速度域では、電動アシスト自転車は純粋に自分の脚力だけで走ることになります。車体にはバッテリーやモーターといった重量物が搭載されているため、アシストが切れた状態では、むしろ通常の自転車よりもペダルが重く感じられ、高速を維持するのは困難です。
この仕組みを理解すると、電動アシスト自転車の本当の価値が見えてきます。その目的は最高速度を追求することではなく、坂道や向かい風、荷物が多い時といった負荷の大きい状況で、ライダーの負担を軽減し、快適な一定速度を保ちやすくすることにあります。特に発進と停止を繰り返す市街地では、漕ぎ出しの力強いアシストが大きなメリットとなり、結果として平均移動速度の向上に貢献するのです。
自転車に法定速度はある?道路交通法上のルール解説

自転車の速度に関する話題で、多くの人が疑問に思うのが「自転車に法定速度はあるのか?」という点です。結論から言うと、自動車の一般道における時速60kmや、原動機付自転車の時速30kmのような、車両の種類ごとに定められた一律の「法定速度」は、自転車にはありません。
しかし、これは「いくらスピードを出しても良い」という意味では決してありません。自転車は道路交通法上「軽車両」に分類されており、他の車両と同様に、道路に設置された速度標識には従う義務があります。例えば、「40」と書かれた丸い速度制限の標識がある道路では、自転車も時速40kmを超えて走行してはならないのです。標識がない郊外の道などでは理論上、速度の上限はありませんが、常に安全に走行する義務があります。
自転車の速度を考える上で、法定速度の有無以上に重要なのが「徐行」という概念です。徐行とは、「車両等が直ちに停止することができるような速度で進行すること」と定義されており、具体的な速度としては時速8kmから10km程度が目安とされています。そして、自転車は「歩道を通行する場合」には、この徐行が義務付けられています。
歩道はあくまで歩行者が優先です。自転車が例外的に歩道を通行できる場合でも、歩行者のすぐ脇を猛スピードで走り抜けるのは非常に危険な違反行為となります。歩行者がいる場合は、その通行を妨げないように、いつでも止まれる速度で走らなければなりません。もし歩行者の通行を妨げるような状況であれば、一時停止する義務もあります。
つまり、自転車が合法的に出せる速度は、一つの決まった数値ではなく、走行している場所の状況によって常に変動します。車道で速度標識があればその指示に従い、歩道を通行する際は歩行者の安全を最優先して徐行する。この「状況に応じた速度判断」が、法定速度という決まったルールがない自転車のライダーには、より一層強く求められるのです。安全な速度は、法律で決められる以上に、自分自身の判断と責任にかかっていることを常に意識する必要があります。
速度の計測方法と「平均速度」の正しい考え方

サイクリングの楽しみの一つに、自身の成長を実感することがあります。その指標として最も分かりやすいのが「速度」でしょう。では、自転車の速度はどのように計測し、どう考えればよいのでしょうか。
最も簡単な速度の計算方法は、単純に「走行距離 ÷ かかった時間」です。例えば、20kmの道のりを1時間で走れば、平均速度は時速20kmとなります。しかし、この計算方法には一つ注意点があります。それは、信号待ちや休憩時間を含めるか否かです。
サイクリストの間では、この違いを区別するために専門的な用語が使われることがあります。一つは「グロス平均速度」で、これは家を出てから帰宅するまでの、信号待ちやコンビニでの休憩など、すべての時間を含めて計算した平均速度です。移動全体の所要時間を知りたい場合に役立ちます。
もう一つが「ネット平均速度」です。これは、サイクルコンピューターなどが自動で計測してくれる、ペダルを漕いで実際に自転車が動いている時間だけを基に算出した平均速度です。自身の体力や走行パフォーマンスを客観的に評価したい場合は、こちらのネット平均速度がより正確な指標となります。
したがって、他のサイクリストが「平均時速30kmで走った」と言う場合、それは多くの場合、走りやすいサイクリングロードでの「ネット平均速度」を指している可能性が高いです。自分の街乗りでの「グロス平均速度」と比較して、落ち込む必要は全くありません。
より正確に速度を把握し、サイクリングをデータで楽しむためには、「サイクルコンピューター(サイコン)」の導入がおすすめです。サイコンは、現在の速度はもちろん、走行距離、走行時間、平均速度、最高速度などをリアルタイムで表示・記録してくれます。上位モデルになれば、ペダルの回転数(ケイデンス)や心拍数、パワーメーターと連携して出力(ワット)まで計測できるものもあり、トレーニングの質を飛躍的に向上させることができます。まずは安価なエントリーモデルからでも、サイコンを導入することで、自分の走りが可視化され、目標設定がしやすくなり、サイクリングの新たなモチベーションに繋がるでしょう。
自転車の速度を上げるための具体的な方法と機材選び
- 乗り方で変わる!ペダリングとフォームの基本
- 効率を最大化するトレーニングとメンテナンスの秘訣
- 機材で速くなる?コンポーネントとホイールの効果
- 転がり抵抗を制する!タイヤ選びの重要性
乗り方で変わる!ペダリングとフォームの基本

自転車の速度を上げるために、高価なパーツに交換することを考える人は多いですが、実は最も効果的で、かつコストがかからない方法は「乗り方」そのものを見直すことです。特に「フォーム」と「ペダリング」の改善は、速度向上に直結します。
自転車で速く走る上で最大の敵は「空気抵抗」です。驚くべきことに、時速30kmで走行しているとき、ライダーが克服しなければならない抵抗のうち約8割が空気抵抗によるものとされています。速度が上がるほどこの割合はさらに増し、時速40kmでは約85%にも達します。つまり、空気抵抗をいかに減らすかが、速度を上げるための最も重要な鍵となるのです。
空気抵抗を減らす基本的なフォームは、前傾姿勢を深くとり、体の前面投影面積を小さくすることです。ロードバイクであれば、ブラケットポジション(ブレーキレバーの根元を握る)から、より低い姿勢がとれる下ハンドル(ドロップ部分)を握る時間を増やすことが有効です。クロスバイクやママチャリでも、意識的に肘を少し曲げ、肩の力を抜いて少しだけ上体を低くするだけで、空気抵抗は大きく変わります。頭を下げすぎず、常に前方の安全を確認できる視線を保つことが重要です。
次に重要なのが「ペダリング」です。初心者にありがちなのは、ペダルを真下に強く踏み込むだけの「マッシング」と呼ばれる漕ぎ方です。これでは太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)ばかりを酷使し、すぐに疲れてしまいます。効率的なペダリングは、ペダルを円運動として捉え、スムーズに「回す」意識を持つことです。これを「スピニング」と呼びます。具体的には、踏み込むだけでなく、ペダルが一番下を通過した後に後ろへ引き、上に持ち上げる動作も意識することで、お尻や太ももの裏側(ハムストリングス)といった、より大きく持久力のある筋肉群を動員できます。
このスピニングを実践する上で指標となるのが「ケイデンス」、つまり1分間あたりのペダル回転数です。一般的に、アマチュアサイクリストにとっては毎分80回転(80rpm)前後が、筋肉への負担と心肺機能のバランスが取れた効率的なケイデンスとされています。重いギアを低いケイデンスで無理に踏むのではなく、少し軽いギアを選び、ケイデンスを意識してリズミカルにペダルを回し続けることで、長距離を楽に、そして速く走り続けることができるようになります。
効率を最大化するトレーニングとメンテナンスの秘訣
効率的なフォームとペダリングを身につけるには、土台となる身体と、最高のパフォーマンスを発揮できる自転車の状態が不可欠です。ここでは、見過ごされがちながら速度向上に絶大な効果をもたらす「トレーニング」と「メンテナンス」の秘訣について解説します。
まず、速く安定した走りには「体幹」の強さが欠かせません。ペダルを力強く漕ぐとき、体幹が弱いと上半身が左右にぶれてしまい、脚が生み出したパワーが推進力に変換されずに逃げてしまいます。強固な体幹は、上半身を固定し、安定したプラットフォームとして機能することで、ペダリングの力をロスなく後輪に伝達する役割を果たします。また、深い前傾姿勢を長時間維持するためにも、腹筋や背筋の力は必須です。自宅でできる簡単なトレーニングとして、プランクやバードドッグ、スクワットなどを日々の習慣に取り入れることで、ライディングの安定性は劇的に向上します。
次に、自転車本体の「メンテナンス」です。これは、いわば「無駄なエネルギー消費をなくす」ための作業であり、速度向上に直接的な効果があります。特に重要なのが「タイヤの空気圧」と「チェーンの潤滑」です。
タイヤの空気圧が適正値より低いと、タイヤの変形が大きくなり、路面との摩擦(転がり抵抗)が増大します。これは、常に軽いブレーキをかけながら走っているのと同じ状態で、多大なエネルギーロスに繋がります。タイヤの側面に記載されている適正空気圧を確認し、少なくとも2週間に1回は空気圧をチェックして補充する習慣をつけましょう。これだけで、走りの軽さは見違えるほど変わります。
チェーンの潤滑も同様に重要です。汚れて油が切れたチェーンは、駆動系全体の摩擦を増大させ、ペダルに入力したパワーの5%から10%を無駄に消費させてしまうというデータもあります。これは、400ワットで走行中に最大40ワットもの損失に繋がる計算です。高性能なチェーンルブ(潤滑剤)を適切に使用することで、この損失を半分以下に抑えることが可能です。つまり、定期的なチェーンの洗浄と注油は、数ワットから十数ワットもの「無料のパワー」を生み出す、最もコストパフォーマンスの高いチューンナップなのです。
このように、地道なトレーニングとこまめなメンテナンスは、派手さはありませんが、効率を最大化し「失われるはずだった速度」を取り戻すための最も確実な方法と言えるでしょう。
機材で速くなる?コンポーネントとホイールの効果

乗り方やメンテナンスを突き詰めていくと、次に気になるのが「機材」によるスピードアップです。ここでは、特に影響の大きい「コンポーネント」と「ホイール」について、その効果を正しく理解しましょう。
コンポーネント(変速機やブレーキなどの部品群)は、シマノ製品を例に挙げると、上位グレード(例: DURA-ACE)になるほど価格が上がります。その違いは、単にギアの段数が増えたり、軽くなったりするだけではありません。速度に影響する本質的な違いは「剛性」と「操作性」にあります。
上位グレードのクランクやディレイラーは、より高剛性な素材と設計で作られています。これにより、ペダルを強く踏み込んだ際にパーツがたわむ(しなる)ことが少なくなり、ライダーのパワーをより効率的に推進力に変換できます。また、変速性能も向上し、特に負荷がかかっている登り坂などでも、より素早く、そして確実なシフトチェンジが可能になります。さらに、ブレーキ性能も向上するため、カーブの手前でよりギリギリまで加速できたり、下り坂で高い速度を安心してコントロールできたりと、結果的にアベレージスピードの向上に繋がります。
そして、自転車の走行性能に最も大きな影響を与えるパーツが「ホイール」です。ホイール選びでは「軽量性」と「空力性能(エアロダイナミクス)」が主な比較軸となりますが、どちらを優先すべきかは長年の議論の的でした。しかし近年の研究やシミュレーションでは、明確な結論が出ています。それは、「ほとんどの状況において、空力性能が軽量性を圧倒する」という事実です。
あるシミュレーションでは、ほぼ平坦な180kmのコースで、1.1kg以上重いエアロホイール(ディープリムホイール)が、超軽量なローハイトホイールよりも8分以上も速くゴールするという結果が出ています。これは、一定以上の速度域では、ホイールの重さによるデメリットよりも、空気抵抗を切り裂くエアロ効果によるメリットの方がはるかに大きいためです。獲得標高1400mほどの登りを含むコースですら、エアロホイールの方が優位でした。純粋なヒルクライムレースのような極端な状況を除けば、平地や緩やかなアップダウンがメインの一般的なサイクリングロードでは、エアロホイールを選ぶことがスピードアップへの最大の近道と言えるでしょう。
転がり抵抗を制する!タイヤ選びの重要性

自転車の性能を最終的に路面に伝える唯一のパーツ、それが「タイヤ」です。ホイールやフレームの空力性能がいかに優れていても、タイヤの性能が低ければその効果は半減してしまいます。速度を追求する上で、タイヤ選びは極めて重要な要素であり、特に「転がり抵抗」の低減が鍵となります。
転がり抵抗とは、タイヤが路面に接地して変形し、元に戻る際に発生するエネルギーロスのことです。この抵抗が小さいほど、同じ力でペダルを漕いでも自転車はよりスムーズに進みます。つまり、転がり抵抗の低いタイヤは、ライダーの貴重なパワーを無駄にせず、より多くを前進する力に変えてくれるのです。
近年のタイヤ技術の進化は目覚ましく、各メーカーは転がり抵抗を極限まで削減するための研究開発にしのぎを削っています。例えば、日本のタイヤメーカーであるパナレーサーが開発した「AGILEST FAST」というモデルは、最新の技術が惜しみなく投入されています。新開発のゴム素材「ZSG AGILE-Fコンパウンド」は、「硬いタイヤはよく転がる」という従来の常識を覆し、柔らかく高いグリップ力を持ちながら、同社史上最小の転がり抵抗を実現しました。
さらに、タイヤの骨格となるケーシングにも「AGILE-Fケーシング」という新技術を採用。柔軟性に優れた極細の繊維を高密度に織り込むことで、しなやかな乗り心地と軽量化、そして転がり抵抗の低減を同時に達成しています。メーカーのデータによれば、このAGILEST FASTは、旧世代のハイパフォーマンスモデルと比較して転がり抵抗を約45%も低減したとされています。これは、機材のアップグレードとしては驚異的な数値です。
高性能なタイヤは、数万円から十数万円するホイールやコンポーネントに比べてはるかに安価でありながら、その費用対効果は絶大です。もしあなたが今、お使いの自転車に完成車付属の標準的なタイヤを装着しているのであれば、最新の低転がり抵抗タイヤに交換するだけで、走りの軽さと速度の伸びに衝撃を受けることでしょう。数あるアップグレードの中でも、タイヤ交換は最も手軽で、かつ最も効果を実感しやすい「最速への投資」と言っても過言ではありません。
総括:自転車の速度を理解し、安全かつ効率的に走るための知識
この記事のまとめです。
- 自転車の平均速度は種類により大きく異なる
- ロードバイクの平均巡航速度は時速20~30kmである
- クロスバイクやマウンテンバイクの平均巡航速度は時速18~25kmである
- ママチャリの平均速度は時速12~18km程度が目安である
- 実際の街乗りでは信号待ち等の影響で平均速度は巡航速度より大幅に低下する
- 電動アシスト自転車のアシストは法律で時速24kmでゼロになるよう定められている
- 自転車に一律の法定速度はないが、道路標識の速度制限は遵守義務がある
- 歩道を通行する際は時速8~10km程度の徐行が義務付けられている
- 速度向上の最大の敵は空気抵抗であり、前傾姿勢が基本となる
- 効率的なペダリングは「踏む」のではなく「回す」意識が重要である
- 安定した走りには体幹トレーニングが非常に効果的である
- タイヤの適正空気圧維持とチェーンの注油は速度維持に不可欠である
- 上位コンポーネントは剛性が高く、パワー伝達効率と変速性能に優れる
- ほとんどの状況で、ホイールは軽量性よりも空力性能を優先する方が速い
- タイヤの転がり抵抗は速度に大きく影響し、高性能タイヤは最も費用対効果の高い投資である