自転車を車に積む方法と固定のコツ|おすすめ車種も紹介

自転車を車に積む方法と固定のコツ|おすすめ車種も紹介

パンクや急な天候の変化で、子どもの自転車を車に積んで迎えに行く場面は珍しくありません。また、サイクリングを趣味にしている方が遠方のコースまで自転車を運ぶ際にも、車への積み込み方や固定のコツを知っておくと大きな助けになります。

キャリアなしでも車内に自転車を積む方法はあります。スポーツタイプの自転車であれば工具なしで前後ホイールを外せるため、前後輪を外した状態でほとんどの車に横の状態で積み込むことが可能です。一方で、ホイールを外せないママチャリや27インチの通学用自転車は車種を慎重に選ぶ必要があります。

車外に積む場合はルーフキャリア・ヒッチキャリア・リアマウントキャリアの3種類があり、それぞれの特徴と選び方を把握しておくことが重要です。また積載物のはみ出しに関する規制や、ナンバープレートや灯火類の遮蔽禁止といった法律上の注意点も守る必要があります。

自転車を積みやすい車の条件としては、室内高が高いこと・荷室開口部が広いこと・低床設計であることの3点が挙げられます。N-BOXやスペーシアなどの軽自動車でも27インチの自転車が積載できる車種があり、ステップワゴンやシエンタなどのミニバンでは2台積みが可能な車種も存在します。

この記事のポイント
  • キャリアなしでも車内に自転車を積む方法と固定のコツが分かる
  • ルーフキャリアやヒッチキャリアなど車外積載の特徴を比較できる
  • ママチャリから27インチの通学用自転車まで車種別の積み方が分かる
  • 自転車を積みやすい軽自動車・ミニバン・SUVのおすすめ車種を紹介
目次

自転車を車に積む方法と固定テクニック

  • キャリアなしで車内に自転車を積む方法と手順
  • タイダウンベルトやデッキフックを使った固定方法
  • ママチャリや27インチ自転車を軽自動車に積むときの注意点
  • ルーフキャリア・ヒッチキャリア・リアマウントキャリアの特徴と選び方
  • 自転車を車に積むときに守るべき法律上の注意点と安全対策

キャリアなしで車内に自転車を積む方法と手順

キャリアなしで車内に自転車を積む方法と手順

ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクなどのスポーツタイプの自転車は、工具なしでも簡単に前後のホイールを取り外せます。前後のホイールを外すことができると、自家用車の中に自転車を積み込むことができ、積み込みの選択肢が大幅に広がります。

前後輪を外すと全長がかなり短くなるため、ほとんどの車で横の状態で積載できるようになります。この状態ではサドル・ハンドル側を下にして、ディレイラーやチェーン側を上にするのがポイントです。油圧ディスクブレーキの場合は、パッドの間にパッドスペーサーを挟み込むことでエアの噛み込み対策になるとの報告があります。また、フレームが急に倒れないようにシートベルトやナイロンストラップでヘッドレストのパイプ部分に繋げておくと安心です。

ワンボックスやステーションワゴンタイプの場合は、前後輪を外さなくても車載できる場合がほとんどです。ただし1人で行う場合は、サイズ的に積載できそうだったとしても前輪だけでも外した方が作業が楽になります。セダンのトランクや後部座席にも、前後輪を外した状態のフレームを収納できることがあります。

天井が高い車種やシートを倒せる車であれば、キャリアなしで直接車内に積み込むことも可能です。折りたたみ自転車やホイールが外れるスポーツタイプであれば特に積み込みに便利です。車内に積む際には、古い毛布やタオルをハンドルやペダルなど車内に当たりそうな部分の保護に使い、ベルトでしっかり固定します。急スピードや急ハンドルを避けた安全運転も重要です。

タイダウンベルトやデッキフックを使った自転車の固定方法

タイダウンベルトやデッキフックを使った自転車の固定方法

車の荷室にある「デッキフック」と、そのデッキフックに取り付ける備品があれば固定・搭載が可能です(トヨタ公式FAQより)。デッキフックは車両により設定がない場合もあるため、まず有無を確認しましょう。固定の手順としては、対角線上にフレックスベルトを固定していきます。自転車の上からベルトをかけるよりも、自転車のタイヤやフレームなどの部品にベルトをくぐらせると安定感が高まります。

タイダウンベルトは、S字フックを引っかけてひもを引っ張って自転車をがっちりと固定する方式です。種類はバックル式・ラチェット式・ワンプッシュ式・2WAY式があり、用途に応じて選ぶことができます。ラチェット式はより強く固定でき、ワンプッシュ式は固定解除が素早く行えます。

車載用サイクルキャリアは、自転車の前輪を外して台に固定する専用品です。外した前輪まで固定できる製品も多くのメーカーからリリースされています。前フォークを固定するスタンドの定番製品としてはMINOURA(ミノウラ)のVERGO-TFが知られており、室内バーと組み合わせるとハッチバック車でも立て積みが可能です。シートベルトにフレームを引っかけたり、ナイロンストラップでヘッドレストのパイプ部分に繋げる方法も有効です。

ママチャリや27インチの通学用自転車を車に積むときのコツ

ママチャリや27インチの通学用自転車を車に積むときのコツ

ママチャリはホイールを外せないため、そのまま車に積む必要があります。そのため車種の選択が非常に重要になります。天井高の低いセダンはまず無理で、SUVも厳しい状況です。軽自動車のハイトール系(N-BOX・スペーシア等)なら入れやすいですが、大きい自転車だと入らないこともあります。ファミリーカー(ヴォクシー等)以上であれば問題なく積める場合がほとんどです。

特に27インチはサイズが大きいので注意が必要です。ハンドルを横にするとコンパクトになりますが、天井高がギリギリだと車内で擦れることがあります。また、セミアップハンドルの方がストレートハンドルより高さをとるため、同じインチ数の自転車でもセミアップハンドルの車種は入らないケースがあります。

自転車を横に寝かすと傷が入ったり、泥よけが変形する可能性があります。自転車を立てて積む際には紐があると非常に役立ちます。サイドの取っ手から両方向に引っ張って固定することで、どちらにも動かないようになります。

電動アシスト付き自転車はサイズ感・重量ともにかなりあるため、積み込みに困るケースが多いです。子乗せ自転車に前後チャイルドシートが付いた状態では、軽自動車ではまず無理と考えた方が良いでしょう。また、車の中はできるだけ整理しておき、自転車を受け取りに行く際は運転手1人で行くのが理想です。

ルーフキャリア・ヒッチキャリア・リアマウントキャリアの特徴と選び方

ルーフキャリア・ヒッチキャリア・リアマウントキャリアの特徴と選び方

自転車を車外に積む方法としては、ルーフキャリア・ヒッチキャリア・リアマウントキャリア(トランクキャリア)の3種類が代表的です。

ルーフキャリアは車の屋根に取り付けるタイプで、車内空間を犠牲にしないことが最大のメリットです。ホイールを外す必要がない製品もあり、グループで出かける場合に重宝します。車が複数台・自転車が複数台になる場合も車内を広く使えます。ただし、装着すると車高が高くなるため、高さ制限のある立体駐車場に入庫できなくなる場合があります。ショッピングモールの立体駐車場で自転車を引っかけてしまったというトラブル事例もあるため、常に車高を意識することが必要です。

ヒッチキャリアは車体後方のフレームにヒッチメンバーを取り付け、その上にサイクルキャリアを取り付けるタイプです。サイクルキャリアの中で最も強度が強く、積載量も多いため複数台の自転車を運べます。重量のあるマウンテンバイクや電動自転車に向いています。車高が変わらず積み下ろしが楽な点もメリットです。

リアマウントキャリアは車のリアゲートやトランクにフックで挟み込むだけで取り付けられるタイプで、比較的安価で導入できます。ただし、フックを掛ける部分が傷つきやすく、重い自転車の取り付けには向いていません。車内用キャリアとしてはフロントホイールを外して車内に立てるタイプもあります。

自転車を車に積むときに守るべき法律上の注意点と安全対策

自転車を車に積むときに守るべき法律上の注意点と安全対策

車外に自転車を積む場合、積載物のはみ出しには法律上の規定があります。積載物の全長は車の全長×1.1倍以内、全幅を超えてはいけません。また積載物の幅については、車の幅の0.1倍まではみ出すことが可能とされています。

ナンバープレートやブレーキランプなどの灯火類が隠れてはいけません。テールランプは夜間に後方300mの距離から点灯が確認できることが視認性の基準です。ナンバープレートについては、20m離れた位置から確認できる状態でなければなりません。リアマウントキャリアやヒッチキャリアを使用する際は、これらが隠れていないか必ず確認が必要です。

落下物に関しては、高速道路および自動車専用道路走行中の落下物について「3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金(過失の場合は10万円以下の罰金)」が課せられるとのことです。自転車を積んでいる間は急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避けることが重要です。特にルーフキャリアを使用している場合は横風の影響も受けやすくなります。長距離移動時は休憩のたびにキャリアや固定ベルトの緩みをチェックする習慣をつけましょう。

自転車を積みやすいおすすめの車種と選び方

  • 自転車を積める車に共通する3つの条件
  • 27インチの自転車が積める軽自動車のおすすめ車種
  • 自転車を2台積めるミニバンのおすすめ車種
  • 自転車を積んでアウトドアを楽しめるSUVと外国車

自転車を積める車に共通する3つの条件

自転車を積める車に共通する3つの条件

自転車を車内に積める車が共通して備えている条件は、「室内高が高い」「荷室開口部が広い」「低床設計でシートアレンジが多彩」の3点です。

室内高が高い車であれば、ホイールを分解できないシティサイクル(ママチャリ)であっても、平置きせずにスタンドをロックして立てたまま車内に積むことができます。荷室開口部が広い車であれば、自転車を荷室に積み込む際にスムーズで、自転車と車が接触するリスクも低くなります。低床設計の車であれば高く持ち上げなくても自転車を乗せられるため、女性でも労力をかけずに積み込めるメリットがあります。

自転車を積めるかどうかは容積よりも形状や使い勝手に依存する面が大きく、ステーションワゴンでもホイールを外せば積載は可能です。ただしそのまま積める車種は限られており、ホイールを外さなければならない車種と外さなくても積める車種があるため、この点も車選びの際に確認しておく必要があります。

自転車のサイズについては、26インチの適用身長が140〜170cm、27インチの適用身長が150〜180cmとされています。通学で高校生がよく使う自転車は26インチか27インチが主流であるため、自転車を積む機会が多くなるサイズもこの範囲が中心となります。

27インチの自転車が積める軽自動車のおすすめ車種

27インチの自転車が積める軽自動車のおすすめ車種

軽自動車の中でも27インチの自転車を積める車種はいくつかあります。

ホンダ「N-BOX」は、ホンダ独自のセンタータンクレイアウト構造を採用することで軽自動車ではトップクラスの広い室内空間を確保しています。室内高は1,400mm、燃費は21.6km/L(WLTCモード)です。27インチの自転車を積むことができ、積んだ後にスタンドが安定するよう凹凸部を設けている点も特徴です。

スズキ「スペーシア」は室内高1,415mm、燃費25.1km/L(WLTCモード)で27インチ自転車を積載できます。ラゲッジスペースの荷室開口部には自転車の積み下ろしをサポートするガイド機能が設置されており、積み降ろしをスムーズに行えます。

スズキ「エブリイワゴン」は室内高1,420mmで、後部座席を格納することで自転車を2台積めるスペースが生まれるとの報告があります。

ダイハツ「タント」は軽自動車の中でも特に天井の高さが際立っており、自転車の積み降ろし時にスペースの余裕があります。三菱「デリカミニ」は後席を畳めば27インチ自転車を積載でき、後席シートバックがPVC製でラゲッジボードも樹脂製のため汚れたタイヤでも気にせず積み込めるとの報告があります。ダイハツ「ウェイク」は室内高1,455mmで、サイクルホルダーセットを利用することで移動中も自転車を安定的に固定できます。

自転車を2台積めるミニバンのおすすめ車種

自転車を2台積めるミニバンのおすすめ車種

ミニバンは荷室が広く自転車を2台積める車種が多く揃っています。

ホンダ「ステップワゴン」はテールゲートの開口部の地上高が約530mm(FF)と低く設計されており、3列目シートを床下に格納すれば力のない女性でも自転車を積みやすい構造です。3列目シートを格納し2列目シートをスライドさせるだけで自転車のスペースが生まれます。

トヨタ「シエンタ」はトヨタのミニバンの中でも最小クラスながら、3列シート車でサードシートを格納してセカンドシートをフラットにすれば2台の自転車を積めます。燃費は28.2km/L(WLTCモード)で、ミニバンの中でも優れた燃費性能を持ちます。

ホンダ「フリード」はキャプテンシート採用車では、2列目シートの間に設けられた通路を利用することで自転車を立てたまま積めます。4名乗車のまま自転車を積んで移動することも可能です。

日産「セレナ」はセカンドシートのスライド部に前輪を固定して安定的に自転車を積める構造で、ラゲッジアンダーボックスがあるため自転車を積んでいても荷物を多く積めます。トヨタ「ヴォクシー/ノア」は低床フロア構造と大開口荷室で自転車を積みやすい設計です。ダイハツ「トール」/トヨタ「ルーミー」はリヤシートをフラットにすれば26インチの自転車を2台積めます。ホンダ「オデッセイ」は地上から525mmという低い床面設計で、2列目シートを前方にスライドさせることで26インチ自転車を積載できるとの報告があります。

自転車を積んでアウトドアを楽しめるSUVと外国車

自転車を積んでアウトドアを楽しめるSUVと外国車

SUVや外国車の中にも自転車の積み込みに適した車種があります。

トヨタ「ランドクルーザー」は7人乗りモデルで2列目シートと3列目シートをフロント側に倒すとフラットに広がる空間が生まれ、自転車を平置きして積むことができます。マウンテンバイクを積んで山道などでクロスカントリーを楽しむオーナーも多い車種です。

スバル「フォレスター」はリヤシートを倒せばフラットなスペースが広がり、自転車を平置きして積み込めます。荷室開口部の最大幅は1,300mmとされており、側面部には傷が付きにくく汚れを拭き取りやすいテクスチャー素材を採用しているとの報告があります。

三菱「デリカD:5」はサードシートを押し倒してセカンドシートをスライドさせることで自転車を積めるスペースが生まれます。SUVに匹敵するオフロード走行性能を持ち、三菱独自のAWC(All Wheel Control)を搭載しているアウトドア向けのミニバンです。

ルノー「カングー」は貨物車がルーツで荷室が広く、観音開きのダブルバックドアを採用しているため自転車を楽に積み込めると評判の外国車です。3代目では1.3L直噴ガソリンターボエンジンと1.5L直噴ガソリンターボエンジンを設定し、2021年に日本市場にリリースされています。

自転車を車に積む方法とおすすめ車種のポイントまとめ

この記事のまとめです。

  • キャリアなしでも車内に自転車を積む方法がある
  • スポーツバイクは前後ホイールを外すとコンパクトに積める
  • ママチャリはそのまま積む必要があり車種を選ぶ
  • 車内に積む場合は毛布やタオルで車内を保護する
  • タイダウンベルトやデッキフックでしっかり固定する
  • 変速機(ディレイラー)側を上にして寝かせる
  • ルーフキャリアは車内空間を犠牲にしないが高さ制限に注意
  • ヒッチキャリアは重い自転車に向いている
  • リアマウントキャリアは取り付けが簡単で安価
  • 自転車を積める車の条件は室内高・荷室開口部・低床設計
  • N-BOXやスペーシアなど軽自動車でも27インチが積める
  • シエンタやトール/ルーミーは自転車2台積載が可能
  • ランドクルーザーやフォレスターはアウトドア派に人気
  • 積載物のはみ出しや灯火類の遮蔽に関する法規制に注意
  • 長距離移動時は定期的に固定ベルトの緩みをチェックする
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この記事を書いた人

はじめまして、チャリネコです。
子どもから大人まで、きっと誰もが一度は乗ったことのある自転車。
とても身近な乗り物だけど、実は知らないことっていっぱいありませんか?

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