自転車のタイヤがすり減ってきた、あるいは走りが重くなってきた…そんなサインが出ているのに、「ホイール交換ってどれくらいかかるの?」「自分でできるの?」と踏み出せずにいる方は少なくないはずです。
費用の見当がつかないまま自転車店に持ち込むのは不安ですし、DIYで失敗するリスクも心配です。しかし、正しい知識があれば、どちらの選択もずっとスムーズに進めることができます。
この記事では、自転車ホイール交換の費用相場とサイクルベースあさひの工賃、交換が必要なサインの見分け方、自分でやるための工具と手順、そしてDIYとショップ利用の使い分け方まで、ソースにもとづいてわかりやすく解説します。
- 自転車ホイール交換が必要なサインと、後輪の交換時期を判断する具体的な目安
- 費用相場はタイヤのみ・チューブ同時・ホイールごとの3パターンで変わる
- サイクルベースあさひの工賃は公式料金表から明確に確認できる
- 自分でやる場合の必要工具と後輪の外し方手順
自転車ホイール交換の費用相場と交換時期の目安
- ホイール交換が必要なサインと後輪の交換時期判断方法
- 自転車種類別ホイール交換の値段と費用相場
- サイクルベースあさひのホイール交換工賃と値段
- ホイール交換で走りが変わる理由とパフォーマンスへのメリット
ホイール交換が必要なサインと後輪の交換時期判断方法

自転車のホイール交換時期を見極めるうえで、最もわかりやすいサインのひとつが「タイヤ中央に赤いゴムが見える状態」です。これはタイヤが限界まですり減っているサインで、早急に交換が必要な状態です。
また、溝がなくなってツルツルになったタイヤは交換が必須です。溝がない状態での走行は、雨天時などにブレーキが効きにくくなるリスクがあります。ブレーキをかけたとき止まりたいところで止まれないヒヤリとした経験がある方は、タイヤの摩耗が進んでいる可能性があります。
ペダルが以前より重く感じるようになった場合も、交換を検討するタイミングかもしれません。タイヤが摩耗して地面との接地面積が増えると、こぎ出しが重くなることがあるとのことです。
走行距離の目安としては、タイヤの性能が低下しやすくなるのは3,000kmを超えたあたりとの報告があります。一方、ホイール本体の寿命は20,000km程度とされており、使用期間ではおおむね3〜5年を目安に消耗パーツの状態を確認することが推奨されています。
ホイール本体に関しては、スポークが折れたり、ホイールが歪んで振れが出てきた場合も交換のサインです。また、強い衝撃を受けた後は見た目ではわかりにくいヒビや歪みが生じている可能性があるため、専門店での点検を受けることが望ましいです。タイヤ交換のタイミングでホイールの状態も合わせてチェックし、劣化が進んでいる場合はセットで交換すると効率的です。

自転車種類別ホイール交換の値段と費用相場

ホイール交換にかかる費用は「部品代」と「工賃」の合計で決まります。交換する範囲によって3つのパターンに分けられ、それぞれで費用が大きく変わります。
タイヤのみ交換する場合は、タイヤ表面のゴムが劣化しているケースが対象です。自転車の種類別の部品代の目安は以下の通りです。
- シティサイクル(ママチャリ):1本あたり1,500円〜3,000円程度
- クロスバイク:1本あたり3,000円〜6,000円程度
- ロードバイク:1本あたり4,000円〜10,000円以上
- 電動アシスト自転車:1本あたり3,000円〜7,000円程度
工賃は前輪1,000円〜2,000円、後輪1,500円〜3,000円程度が相場です。後輪は変速機やチェーン、ブレーキなど多くの部品を取り外す必要があるため、前輪より工賃が高くなります。
タイヤとチューブを同時に交換する場合は、チューブの部品代(1本800円〜1,500円程度)が加わります。ママチャリの後輪であれば、タイヤ代+チューブ代+工賃で3,800円程度からが相場です。タイヤ交換のたびにチューブも取り外す作業が発生するため、同時に交換するほうが工賃を節約できる場合があります。
ホイールごと交換する場合は、スポークの折れや大きな歪みが生じたときが対象です。ママチャリ用ホイールは前輪3,000円〜7,000円、後輪5,000円〜10,000円程度が部品代の目安です。スポーツバイクの場合は安価なものでも前後セットで15,000円程度からとなります。工賃も1本あたり3,000円〜6,000円程度と高くなります。ホイールの歪みが軽度であれば「振れ取り」という作業(2,000円〜5,000円程度)で修理できる場合もあるため、まず専門店に相談するとよいでしょう。
電動自転車はモーターが内蔵されているなど構造が複雑で、交換費用が高額になる傾向があります。持ち込みタイヤへの対応は店舗によって異なるため、事前に確認することが重要です。費用を安くする方法として、DIYでの交換という選択肢もあります。
サイクルベースあさひのホイール交換工賃と値段

サイクルベースあさひは全国展開する自転車専門チェーンで、料金が「工賃」と「部品代」に明確に分かれているため、費用の見通しが立てやすい特徴があります。
公式の修理工賃表(税込)は以下の通りです。
一般車(ママチャリ)のタイヤ・チューブ交換工賃
- 前輪:2,600円(税込2,860円)
- 後輪:3,900円(税込4,290円)
その他のサービス工賃
- パンク修理(1ヶ所まで):1,300円(税込1,430円)
- 虫ゴム交換:300円(税込330円)
- 振れ取り(車輪脱着不要):1,700円(税込1,870円)
- 振れ取り(前輪脱着あり):4,300円(税込4,730円)
- 振れ取り(後輪脱着あり):5,600円(税込6,160円)
電動アシスト自転車は工賃が異なります。モーター式前輪のタイヤ・チューブ交換は4,000円(税込4,400円)、モーター式後輪は5,300円(税込5,830円)です。
スポーツ車については車種や作業内容によって追加料金が発生します。クリンチャータイヤのタイヤ・チューブ交換は前後ともに2,600円(税込2,860円)です。スポーツ車の場合、車輪を外した状態で持ち込むと、タイヤ・チューブ交換の工賃が1,650円(税込)に割引されます。
費用を安く抑える方法として、サイクルベースあさひの無料アプリを利用すると工賃が5%オフになります。アプリの登録はメールアドレスや生年月日などの情報入力だけで完了します。あさひで自転車を購入した際に加入できる有料会員サービス「サイクルメイト」では、3年間工賃が10%オフになります。

ホイール交換で走りが変わる理由とパフォーマンスへのメリット

ホイール交換が走行性能に与える影響は、パーツの中でも特に大きいとされています。完組ホイールはハブ・スポーク・ニップル・リムといった構成部品をメーカーがトータルに設計し、ホイールとしての性能を最大化するよう作られています。
完成車に標準で装着されているホイールは、コスト重視のアルミ製がほとんどです。これは完成車の価格を抑えつつ、一定の耐久性を確保するための選択であり、必ずしも走行性能を重視した設計ではありません。
ホイールを交換することで得られる主なメリットは以下の通りです。
- 走りが軽くなり、なめらかになる
- ハンドリングが軽快になる
- 高速巡行性能が向上する
- 長距離走行での疲労が軽減される
- 坂道での走行が楽になる
ホイールはロードバイクのカスタムとして取り組みやすい選択肢のひとつとされており、自分の走行スタイルに合ったホイールを選ぶことで、サイクリングの楽しさが変わるとされています。走行スタイル別の選び方として、漕ぎ出しの軽さを重視するならリムハイトが低めのアルミまたはカーボンホイール、高速巡行を重視するならリムハイトが高めのカーボンホイールが向いているとされています。

自転車ホイール交換を自分でやる手順とショップ利用術
- ホイール交換を自分でやるために必要な工具と準備
- 後輪の外し方と取り付けの手順
- リムブレーキ・ディスクブレーキ別のホイール選び方と注意点
- 自転車ホイール交換はDIYとショップ持込みどちらがよいか
ホイール交換を自分でやるために必要な工具と準備

自分でホイール交換を行うには、いくつかの工具を事前に用意する必要があります。最低限必要な工具と、あると便利な工具に分けて整理しましょう。
スプロケット脱着に必要な専用工具
- フリーホイールリムーバー:スプロケットを取り外すための専用工具。ホイール交換には必須で、スプロケットの洗浄だけを行いたい場合にも活用できます。
- フリーホイールチューナー(チェーンホイップ):リムーバーと組み合わせて使います。用途がホイール交換などに限られるため、今後もメンテナンスを自分で行う予定がある場合は工具セットとして揃えておくのもひとつの方法です。
作業全般に使う工具
- モンキーレンチ:ナットの脱着に使います。ナットを痛めないよう、力加減には注意が必要です。レンチは100均でも調達できるとの報告がありますが、締め付けの精度が求められる作業のため、用途に合ったものを選ぶとよいでしょう。
- ドライバー:泥除けの固定ネジなど、各種ネジの脱着に使います。
- 軍手:作業中の怪我防止に必要です。
タイヤ・チューブ作業に使う工具
- タイヤレバー2〜3本:タイヤをホイールから着脱する際に使います。金属製よりプラスチック製がホイールを傷つけにくくおすすめです。使用頻度は多くないものの、持っていると作業効率が大幅に上がるとの報告があります。
ディスクブレーキ車の場合に追加で必要な工具
- 六角レンチ(アーレンキー):スルーアクスルの脱着に6mm程度のサイズが必要です。
- トルクレンチ:スルーアクスルやローターを適正なトルクで締め付けるために使います。
これらの工具の初期費用は、基本的なものであれば3,000円〜5,000円程度が目安です。一度揃えればパンク修理などにも活用できます。作業前に手順を動画や解説記事で確認し、必要な工具が各種揃っているかを確かめてから始めることが重要です。
後輪の外し方と取り付けの手順

後輪はギアとチェーンがついているため、前輪より複雑に見えますが、正しい手順を踏めば意外と対応できます。ここではクイックリリース式のリムブレーキ車を例に解説します。
後輪の外し方(5ステップ)
1. ギアをトップ(一番重いギア)まであげる
リアホイールを外しやすくするため、チェーンが一番小さいギア(トップギア)にかかった状態にします。ギアレバー(右側)を操作し、クランクを少し回して変速させます。
2. リアブレーキのクイックリリースレバーを開放する
キャリパーブレーキの場合、リムに当たるブレーキシューがホイールの通過を妨げないよう、クイックリリースレバーを開きます。多くの場合、レバーが下向きで閉まった状態、上向きで開いた状態です。
3. リアホイールのクイックリリースレバーを緩める
レバーを起こして反対側に倒すと緩めることができます。リアホイールの場合は、レバーを反対側に倒すだけでホイールの脱着が可能です。
4. サドルを持ち上げる
片手でサドルを持ち、自転車の後部を持ち上げます。この時点でリアホイールがフレームから外れ始めます。
5. リアディレーラーの真後ろに立って引き上げる
リアディレーラーを手で後方に引きながらホイールを引き上げると、チェーンがスプロケットから外れてホイールを取り外せます。
メンテナンス台を使うと作業がしやすくなります。台がない場合は自転車を逆さにして作業することもできますが、サドルや各パーツに傷がつかないよう注意します。
取り付けは逆の手順で
スプロケットにチェーンをかけながらホイールをフレームに戻し、ディレーラーを後方に軽く押し広げながらはめると作業しやすいです。固定後はブレーキのクイックリリースレバーを閉め忘れないようにします。締め忘れるとブレーキが効かず危険です。
リムブレーキ・ディスクブレーキ別のホイール選び方と注意点

ホイールを交換する際に最初に確認すべき項目が、自分の自転車のブレーキタイプです。リムブレーキ車とディスクブレーキ車ではホイールの互換性がなく、ブレーキタイプに合わないホイールは取り付けができません。
リムブレーキ車の場合
リムブレーキはタイヤを挟むリムの面にブレーキシューが当たる仕組みです。新しいホイールに交換した際、リム幅が変わるとブレーキシューの位置調節が必要になります。また、リム素材をアルミからカーボン(またはその逆)に変更する場合は、ブレーキシューもリム素材に対応したものへの交換が必要です。
ディスクブレーキ車の場合
ホイール交換の際はローターの移植が必要です。ローターには「センターロック」と「6ボルト」の2種類の規格があり、必要な工具が異なります。ローターは油分に非常に弱いため、素手や汚れた工具で触れないように注意します。また、油圧ディスクブレーキの場合、ローターがない状態でブレーキレバーを握るとパッドが出すぎる可能性があるため、作業中はレバーを操作しないようにします。
共通の確認事項
どちらのブレーキタイプでも、以下の項目を事前に確認しておく必要があります。
- ホイールのサイズ規格(エンド幅・アクスル規格)がフレームと合っているか
- スプロケットを取り付けるフリーボディの規格が使用するコンポーネントと合っているか
- リム幅がタイヤと適合しているか
規格が合わない場合は取り付け自体ができません。交換後は必ずブレーキの動作確認と変速機との相性確認を行うことが重要です。不安がある場合は専門店に点検を依頼するか、初めから持ち込みでの交換を選ぶことも有効な方法です。
自転車ホイール交換はDIYとショップ持込みどちらがよいか

ホイール交換をDIYで行うか、ショップに持ち込むかは、経験・工具・コスト・安全性を考慮して選ぶことが大切です。それぞれのメリットとデメリットを整理します。
DIYのメリット
最大のメリットは費用の削減です。ショップでの交換工賃はリムブレーキ車で7,000〜12,000円、ディスクブレーキ車で9,000〜15,000円程度との報告があり、DIYではこの工賃分を節約できます。工具の初期費用は必要ですが、今後もメンテナンスを自分で行っていく予定があれば、長期的にコスト削減につながります。また、自転車の構造への理解が深まり、作業後の達成感・充実感が得られるという声もあります。
DIYの作業時間は、スプロケット清掃やタイヤ交換を含めると2時間半程度かかることがあるとの報告があります。慣れれば30分程度で済むこともありますが、初回は余裕を持って取り組むことが大切です。
DIYのリスク
ブレーキや変速機との相性問題が発生する可能性があります。ホイール交換後にブレーキの効きが悪くなったり、片効き状態になることがあり、適切な調整が必要です。知識や工具が不足している場合、正しく取り付けられず走行中の事故につながるリスクがあります。工具代を考慮すると、初回はコストがかかる場合もあります。
ショップ利用のメリット
プロの技術によるしっかりとした取り付けと安心感があります。作業時間が短縮され、取り付け後に異音や違和感があってもすぐに相談・再調整ができるアフターケアも受けやすいです。経験・知識がない場合は専門店に依頼することが推奨されています。
使い分けの目安
自転車の構造やメンテナンスに慣れており、工具が揃っている場合はDIYに挑戦する価値があります。初めてのホイール交換で不安がある場合や、高価なホイールを装着する場合、ディスクブレーキ車の複雑な作業が必要な場合は、ショップへの持ち込みが向いています。
<自転車ホイール交換の費用と自分でやる手順のポイントまとめ>
この記事のまとめです。
- タイヤ中央に赤いゴムが見える状態は交換が必要なサイン
- 溝がなくなったツルツルタイヤは、ブレーキが効きにくくなるリスクがある
- タイヤの走行距離が3,000kmを超えたあたりから交換を検討するとの報告がある
- ホイール本体の寿命は20,000km程度とされている
- 費用はタイヤのみ・チューブ同時・ホイールごとの3パターンで大きく変わる
- 電動自転車は構造が複雑なため、通常の自転車より交換費用が高額になる傾向がある
- サイクルベースあさひのタイヤ・チューブ交換工賃は前輪2,860円、後輪4,290円(税込)
- あさひのアプリ会員登録(無料)で工賃が5%オフになる
- DIYにはフリーホイールリムーバー・タイヤレバー・モンキーレンチなどが必要
- タイヤレバーは使用頻度は多くないが、持っていると作業効率が上がるとの報告がある
- 後輪の外し方は「ギアをトップへ→ブレーキ開放→クイックリリース緩め→サドルを持ち上げる→引き上げる」の5ステップ
- リムブレーキ車とディスクブレーキ車ではホイールの互換性がない
- ホイール選びではブレーキタイプ・サイズ規格・フリーボディの互換性を必ず確認する
- 交換後は必ずブレーキの動作確認と変速機の相性確認を行う
- 経験・知識がない場合は専門店への依頼が推奨されている

