ウーバーイーツの配達員といえば、街中でよく見かける自転車での配達。「自転車でも稼げるの?」「バイクと比べてどうなんだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
実際のところ、自転車配達の時給はエリアや時間帯によって大きく変わります。都心部では時給換算で約1,300〜1,800円程度という報告があり、副業として短時間稼働するなら十分に稼ぎやすい選択肢です。一方で郊外エリアでは時給が1,000〜1,500円程度に落ちることもあるため、稼ぎやすいエリアと時間帯を把握することが重要です。
自転車配達の大きな魅力は、初期費用の低さと維持費の安さです。すでに自転車を持っている方であれば、ほとんど費用をかけずに始められます。ガソリン代も税金も必要なく、駐車場所に困ることもありません。免許も不要なため、誰でもすぐにスタートできる点が人気の理由のひとつです。
ただし、自転車で稼ぐには押さえておくべきポイントがあります。どの自転車を選ぶか、どのエリアで稼働するか、クエストやブーストのインセンティブをどう活用するか、そして見落とされがちな保険の問題。この記事では、ウーバーイーツを自転車で始めるうえで知っておきたい収入の目安から必需品の準備、保険の落とし穴まで、コーパスに基づいた情報を整理してお伝えします。
- 自転車配達の収入は時給換算で都心部約1,300〜1,800円程度で、エリアや時間帯によって差が出る
- 電動アシスト自転車が配達に最もおすすめで、疲れにくく長時間稼働しやすい
- ウーバーイーツの補償は「配達中のみ」が対象のため、自転車保険への別途加入が重要
- ピークタイムとクエスト・ブーストのインセンティブを活用することで効率よく稼ぐことができる
ウーバーイーツ自転車配達で稼ぐための基礎知識
- 自転車・バイク・車の時給目安と比較
- 稼ぎやすいエリアと時間帯の特徴
- クエスト・ブーストなどインセンティブの仕組み
- 配達におすすめの自転車の種類
自転車配達の収入目安とバイク・車との比較

ウーバーイーツの自転車配達で稼げる金額は、時給換算で平均1,300円〜1,800円程度という情報があります。ただし、配達するエリアや時間帯、曜日によって変動する点を念頭に置く必要があります。
乗り物ごとの時給目安を比較すると、都心エリアでは自転車が約1,300〜1,800円、バイクが約1,500〜2,000円、車が約1,500〜2,000円という傾向があります。郊外エリアでは自転車の平均時給は約1,000〜1,500円程度となり、都心エリアと比べて約300円ほど低い傾向が見られます。都心エリアではバイクや車の方が時給が約15%高い傾向があります。
1件の配達報酬は平均400〜600円程度で、1時間に3件こなせれば1,500円程度の計算になります。
個人の体験報告として、自転車で1ヶ月123時間51分稼働して21万4千円を稼ぎ、時給換算で1,726円を達成したというケースがあります。また、川崎エリアでは自転車の時給が1,297円であったのに対し、原付バイクは1,169円にとどまり、エリアの条件次第では自転車の方が上回る場合もあるとの報告があります。これらはあくまで個人の検証例であり、稼働条件や時期によって結果は異なります。
自転車が配達回数をこなしやすい理由のひとつとして、3km以内の短距離配達が多いという点があります。短距離の注文が中心になるため、1件ごとの報酬は低めになりやすい反面、配達件数を積み重ねてクエストをクリアしやすいというメリットがあります。

稼ぎやすいエリアと時間帯の選び方

ウーバーイーツで自転車配達をするなら、エリア選びが収入に直結します。注文が少ないエリアで稼働すると、待機時間が長くなり時給効率が大きく下がるためです。
自転車で稼ぎやすいエリアとして、東京23区、大阪市(難波・梅田周辺)、神戸市(三宮・元町周辺)、福岡市(天神・博多周辺)、名古屋市(中区周辺)、京都市(錦市場周辺)といった都市部が挙げられています。
一方で、横浜・埼玉・千葉エリアは面積が広く加盟店が密集していないため、自転車より原付バイクが有利な傾向があります。神戸エリア、特に灘区は坂が多いため自転車では不利になりやすいという点にも注意が必要です。
時間帯については、ランチタイム(11〜14時)とディナータイム(18〜21時)、そして土日祝日に注文が集中します。これらのピークタイムに稼働を集中させることで、効率よく配達をこなせます。
稼ぎやすいエリアを見極めるには、ウーバードライバーアプリの地図上に表示される「シミ」(需要が高いエリアを示すヒートマップ)が参考になります。このシミが表示されているエリアで待機すると、配達依頼が来やすくなります。
駅前や飲食店が密集しているエリアは注文が多く稼ぎやすい傾向があります。特に踏切あり・一方通行・商店街が多い駅前では、バイクが迂回を強いられる場面でも自転車は柔軟に対応できるため、機動力が活きます。
クエスト・ブーストなどインセンティブを活かした稼ぎ方

ウーバーイーツには、基本報酬に加えてインセンティブ(追加報酬)の仕組みが用意されています。「ブースト」「クエスト」「ピーク料金」の3種類があり、これらを活用するかどうかで収入に大きな差が生まれます。
ブーストは、注文の多い時間・場所の報酬を1.1〜1.4倍に増額する仕組みです。ランチタイムや土日にブーストが付くことが多く、ピーク料金は100〜200円の定額追加報酬として特定の時間帯・場所に発生します。ブーストとピーク料金は同時に発生することもあります。
クエストは、指定期間内に配達回数を達成すると追加報酬が得られる仕組みです。たとえば7日間で20回の配達を達成すると2,000円、50回で5,000円の追加報酬が支給されるといった内容があります。
個人の検証例として、1週間の売上データにおいてクエスト(プロモーション)が全体の約25%を占めたという報告があります。クエストをクリアできない場合、同じ稼働時間でも1万〜2万円近く収入が変わる可能性があるとされており、インセンティブの活用は自転車配達において特に重要です。
自転車は3km以内の配達が多く、配達件数を積み重ねやすいためクエストをクリアしやすいという強みがあります。バイクでは一方通行や商店街進入禁止などでクエストを取りこぼすことがある一方、自転車は歩道を一時的に活用したり車両禁止区間を通行したりと機動性を発揮できる場面もあります。
雨の日クエストは、悪天候時に追加報酬が発生する仕組みです。雨が実際に降っていなくても、天気予報で雨が予報されると発生することもあります。チップ制度は2020年5月に導入されており、注文者からアプリ経由でチップが支払われる仕組みです。
また、現金払い配達をオンにすることで配達リクエストが増えやすいという情報があります。現金払いオンにより配達リクエストや収入が20〜30%増加する可能性があるとの報告もありますが、お釣りを持ち歩く必要があるなどのデメリットもあります。

配達におすすめの自転車の種類と選び方

ウーバーイーツの配達に使う自転車の選択は、稼ぎやすさに直結します。
電動アシスト自転車は、配達に最も適した車種とされています。坂道が楽になり、疲れにくく、長時間稼働しやすいのが最大の強みです。選ぶ際はバッテリー容量12Ah以上、5段変速以上が推奨されています。バッテリー容量が小さいと1日の配達中に切れてしまう可能性があり、副業で半日程度の稼働なら8Ahでも対応できるとされています。なお、電動アシスト自転車は道路交通法により時速24kmを超えないよう規制されています。個人の体験報告として、クロスバイクから電動アシスト自転車に乗り換えたことで収入が2〜3割増加したというケースがあります。
ロードバイクは圧倒的なスピードが特徴で、体力に自信がある方向けです。10万円以上の車種を選ぶことが推奨されており、車体重量11kg以下が理想的とされています。3時間以上の配達では最も疲れにくいという評価もある一方、価格が高く修理費も高いのがデメリットです。
クロスバイクは初心者でも乗りやすく、2〜3万円から入手可能です。本格的に稼ぐ場合は5万円以上の製品が推奨されており、安いものは性能的にママチャリとあまり変わらないこともあるとされています。
ママチャリは手軽に始められる反面、スピードが出にくく長時間配達では疲れやすいというデメリットがあります。お試しで始めたい方や短時間稼働には対応できますが、本格的に稼ぐには性能面の限界があります。
ウーバーイーツ自転車配達の準備と注意点
- 自転車配達のメリットとデメリット
- 配達前に揃えておきたい必需品
- ウーバーイーツの補償と自転車保険の落とし穴
自転車配達のメリットとデメリットを整理する

自転車配達には、バイクや車にはない独自のメリットがあります。
メリットのひとつは運動不足の解消です。日常的に自転車をこぐことで健康的な生活を送ることができ、ダイエット目的で始める方も増えているとされています。初期費用が低い点も大きなメリットです。すでに自転車を持っている方はほとんど費用をかけずに始められ、ガソリン代・税金・自動車保険が不要なため維持費も安く済みます。維持費の比較として、20,000km走行時の費用は自転車が約4万円、原付バイクが約20万円という試算があります。
駐車場所に困らないことも自転車の強みです。都市部でバイクや車は駐車スペースを探すのに時間を要しますが、自転車は狭い路地でも簡単に駐輪でき、目的地近くにスムーズに移動できます。免許や許可が不要なため、誰でもすぐに始められる点も魅力です。
一方でデメリットも存在します。体力消耗が激しく、長時間・坂道エリアでの負担が大きくなります。特に夏場や冬場は体力の消耗が激しく、長時間稼働が難しくなります。天候の影響を直接受けるという点もデメリットです。雨の日・猛暑日は報酬が高く設定されることが多く、悪天候時は稼ぎのチャンスでもありますが、安全面のリスクも増します。
配達バッグが目立つという点を気にする方もいます。ただし、ウーバーイーツの専用バッグは必須ではなく、保温・保冷機能があればロゴなしの無地バッグでも使用可能です。
配達を始める前に揃えておきたい必需品

ウーバーイーツの自転車配達を始めるにあたって、揃えておきたいアイテムがあります。
ヘルメットは、13歳以下の場合は道路交通法で努力義務とされていますが、それ以上の年齢では義務化されていません。ただし、事故の際に身を守るためにも着用が推奨されています。着用の有無はウーバーイーツの補償内容にも影響します。入院一時金についてヘルメット装着時は20,000円、非装着時は5,000円と差が設けられています。
配達バッグはウーバーイーツ専用のものでなくても問題ありません。保温・保冷機能があれば他のバッグでも使用可能で、中古品やロゴなしのものも活用できます。
モバイルバッテリーは常時アプリを起動するため必須のアイテムです。GPSなどの機能も常時使用するためスマホのバッテリーがなくなりやすく、大容量のモバイルバッテリーが安心です。
スマホホルダーは、走行中のスマホ操作が道路交通法で禁止されているため必要です。600〜2,000円程度で購入でき、取り外しやすさと防水性に注意して選ぶことが推奨されています。
レインコートは傘の代わりに使用します。傘は片手がふさがるため基本的に禁止されており、自治体によっては自転車への固定も禁止されているところがあります。
リアキャリアは、配達バッグを自転車に固定することで背負うストレスから解放され、配達スピードアップにつながります。おおよそどんな自転車にも取り付け可能なものがネット通販でも購入できます。
自転車保険は必要?Uber Eats補償の落とし穴

ウーバーイーツは配達員向けに補償制度を設けており、対人・対物賠償は最大1億円の補償があります。傷害補償については、配達完了から15分以内の事故も対象に含まれます。
ただし、この補償制度には大きな落とし穴があります。補償の対象は「配達リクエストを受諾した時点から配達が完了、またはキャンセルされるまでの間」に限定されており、待機中・エリア移動中・帰宅中などは補償対象外です。実際の配達業務では、配達以外の時間も相当あるため、補償が適用されない場面が多く発生します。
さらに、ウーバーイーツの補償制度には示談代行サービスが付いていません。事故が起きた際の示談交渉を自分で行う必要があり、これは配達員にとって大きな負担になります。
自転車保険の保険料は年間1,000円台〜3,000円台のものが多く、手頃な費用でリスクをカバーできます。楽天損保は月額185円〜、ジャパン少額短期保険は月額260円〜から加入できるプランがあります。
近年、自転車事故による賠償金額が数千万円レベルに及ぶ事例が発生しています。自転車でも人身傷害や自動車への接触事故が起きた場合、高額の賠償責任を負う可能性があります。
令和3年9月から、自転車配達員も労災保険の特別加入の対象となりました。副業でも加入可能であり、業務中の事故に対する手厚い補償が受けられます。ただし、貨物運送業の労災特別加入については通勤災害は補償対象外となる点に注意が必要です。
ウーバーイーツの補償と労災保険、民間の自転車保険を組み合わせることで、配達中から移動中まで幅広くリスクに備えることができます。
ウーバーイーツを自転車で始める前のポイントまとめ
この記事のまとめです。
- 自転車配達の時給は都心部で約1,300〜1,800円程度が目安で、エリアや時間帯によって変動する
- バイクや車は都心部で約15%時給が高い傾向があるが、エリアの条件次第では自転車が上回る場合もある
- 1件の配達報酬は平均400〜600円程度で、3km以内の短距離配達が中心になる
- ピークタイム(ランチ11〜14時、ディナー18〜21時、土日祝)に稼働を集中させることが収入アップにつながる
- 稼ぎやすいエリアは東京23区・大阪市・福岡市・名古屋市・神戸市・京都市などの都市部が中心
- アプリの「シミ」(ヒートマップ)を活用して需要の高いエリアで待機することが効率化につながる
- クエスト・ブーストなどのインセンティブが全体売上の25%程度を占めることがある
- 7日間で20回配達すると2,000円、50回で5,000円の追加報酬が得られるクエストの例がある
- 電動アシスト自転車はバッテリー容量12Ah以上・5段変速以上のものが配達向けとして推奨されている
- 自転車の維持費は20,000km走行時で約4万円と、原付バイクの約20万円に比べて大幅に安い
- ヘルメット装着の有無によってウーバーイーツの入院一時金が20,000円と5,000円で異なる
- ウーバーイーツの補償は配達リクエスト受諾から完了・キャンセルまでの間のみが対象
- 待機中・エリア移動中・帰宅中の事故はウーバーイーツの補償対象外のため、別途自転車保険への加入が推奨される
- 民間の自転車保険は年間1,000円台〜3,000円台のものが多く、楽天損保は月額185円〜で加入できる
- 令和3年9月から自転車配達員も労災保険の特別加入対象となり、副業でも加入できるようになった

