「自転車は時速何キロくらい出るのが普通なんだろう」「自分のスピードは速いのか遅いのか知りたい」「電動アシストならもっとスピードが出るのでは?」と気になって調べている方は多いと思います。
この記事では、日本の道路環境を前提に、自転車は時速何キロで走れるのかをママチャリ・クロスバイク・ロードバイク・マウンテンバイク・ミニベロ・電動アシスト自転車など種類別に整理し、日本の道路で自転車にどう速度制限がかかるのか、安全に走れる時速の目安、自分の速度を測る方法までまとめて解説します。
数字だけでなく、「通勤・通学・サイクリングでどのくらいを目安にするのが現実的か」まで落とし込んでいきます。
- 自転車の種類ごとに現実的な平均時速の目安が分かる
- 電動アシスト自転車の時速と、時速24km/h制限の仕組みが理解できる
- 日本の道路で自転車にどう速度制限がかかるかが整理できる
- 安全に走れる時速と、スピードを上げる前に意識したいポイントが分かる
自転車は時速何キロ出る?種類別の目安
- ママチャリの平均速度の目安
- クロスバイクとロードの速度
- MTBとミニベロのスピード差
- 電動アシスト自転車の時速
- プロレースでの最高速度
ママチャリの平均速度の目安

まずは、多くの人が日常的に乗っているママチャリ(シティサイクル)の時速から整理してみましょう。
国内電動アシスト自転車メーカーのコラムでは、ママチャリの速度はおよそ時速4〜20km、そのうち平均的な走行速度は12〜15km/h前後とされています。徒歩の平均速度は時速4km前後とされるので、ママチャリに乗るだけで、おおよそ歩きの3〜4倍のスピードで移動できる計算です。
別の自転車情報サイトでも、「ママチャリ(シティサイクル)の平均的な速度は時速12〜18km程度」とまとめられており、上記と大きな矛盾はありません。
このくらいの数字を、もう少し生活のイメージに落とし込むと次のようになります(平坦な一般道・信号ありを想定)。
- 徒歩:時速約4km
- ママチャリゆっくり:10〜13km/h
- ママチャリ普通〜やや速め:13〜17km/h
- ママチャリを頑張って漕ぐ:18〜20km/h前後(短時間なら)
平均時速15km/h前後で走れれば、片道5kmの通勤・通学なら20分前後、10kmでも40〜50分ほどで到着します。信号や渋滞を含めた「ドア・ツー・ドア」で考えると、現実的な感覚に近いはずです。
ここで注意したいのが、「瞬間的なメーターの数字」と「平均時速」の違いです。下り坂や追い風で一瞬25km/h出ても、信号停止や坂道を含めて1時間トータルで見ると、平均は15km/h程度に落ち着くことが多くなります。日常使いでは、「1回の移動全体の平均がどのくらいか」を目安に考えた方が実用的です。
クロスバイクとロードの速度
同じ自転車でも、クロスバイクやロードバイクといったスポーツバイクに乗ると、現実的に出せる時速のイメージは大きく変わってきます。
先ほど紹介したメーカーのコラムでは、平坦路での平均速度の目安として、ロードバイクは時速20〜30km、クロスバイクは時速18〜25km程度とまとめています。自転車情報サイトでもほぼ同様で、「ロードバイク20〜30km/h、クロスバイク18〜25km/h」が一般的な目安とされています。
ロードバイク専門のブログでは、実際の走行データに基づき、次のようなレベル別の平均速度が紹介されています。
- 初心者(ロード歴1〜2年・週末ライド中心)
- 巡航速度:20〜25km/h
- 信号停止を除いた平均速度(ネット):23km/h前後
- 中級者(歴3年程度・平日もトレーニング)
- 巡航速度:25〜35km/h
- 平均速度:23〜28km/h
- 上級者(歴5年以上・月1000km以上)
- 巡航速度:35km/h以上も視野
これらを踏まえ、一般的な平坦路での「現実的な目安」をまとめると次のようなイメージになります。
- クロスバイク:通勤・街乗りメインで18〜23km/h前後
- ロードバイク(週末ライダー):20〜28km/h前後での巡航が現実的
- ロードバイク中級者以上:コースやコンディション次第で30km/h前後巡航も可能
ただし、市街地では信号や交差点が多いため、同じ脚力でも「郊外のサイクリングロード」と「都心の通勤ルート」では平均時速が数km/h違ってきます。「ロードバイクなら常に30km/hで走れなければダメ」ということは全くなく、20km/h前後を安定して維持できれば、通勤・通学や休日サイクリングでは十分に「軽快に走っている」レベルと考えてよいでしょう。
歩道や生活道路では歩行者が多く、「出せる速度」よりも「出していい速度」を優先する必要があることも忘れないようにしたいところです。
MTBとミニベロのスピード差

マウンテンバイク(MTB)とミニベロ(小径車)は、どちらもスポーツ寄りではありますが、タイヤサイズや用途が異なるため速度イメージがつきにくいカテゴリーです。
前述のメーカーコラムでは、街中を走る場合の平均的な速度として、マウンテンバイク・ミニベロともに時速18〜25km程度とされています。速度比較を行っている別のサイトでも、MTB・ミニベロはいずれも「平均15〜25km/h程度、ママチャリより一段速いグループ」として紹介されています。
速度差の背景をもう少し見ておきましょう。
- マウンテンバイク
- 太いタイヤとサスペンションで路面追従性とグリップに優れる
- その分タイヤの転がり抵抗が大きく、舗装路ではロードよりやや遅めになりがち
- 段差や悪路が多い通勤ルートでは、安心感が高く実用的
- ミニベロ(20インチ以下の小径車)
- タイヤ外径が小さい分、ペダル1回転で進む距離は短い
- ただし、変速機がしっかり付いたモデルなら、シティサイクルより軽快に走れるものが多い
- 取り回しがよく、駐輪スペースが限られた都市部との相性が良い
実際の通勤・街乗りでのイメージとしては、次のように考えると分かりやすくなります。
- 段差が多い・路面が荒れている・雨の日も走る
- MTBで18〜22km/h程度を目安に、安全重視で
- 信号は多いが舗装は良く、取り回し重視
- ミニベロで18〜23km/h程度を目安に、ストップ&ゴーをこまめに
どちらの車種も、「ママチャリよりは速いが、ロードバイクほどスピード志向ではない」というポジションです。自分のルートが「道の悪さ重視」なのか「保管のしやすさや小回り重視」なのかによって、MTBとミニベロのどちらを選ぶかを判断するとよいでしょう。
電動アシスト自転車の時速
電動アシスト自転車と聞くと、「モーターが付いているから普通の自転車よりずっと速い」と思われがちですが、実際の平均速度を見てみると、イメージとは少し違います。
大手通販サイトの解説では、ママチャリの平均時速を12〜15km/h、電動アシスト自転車の平均時速を10〜17km/hとし、「ほぼ同じくらいの速さ」と説明しています。先ほどのメーカーコラムでも、一般的な自転車の平均速度を10〜15km/h、電動アシスト自転車を12〜17km/h程度と紹介しており、やはり大きな差はないという結論です。
それにもかかわらず「電動アシストはそんなに速くない」と感じる理由のひとつが、道路交通法に基づくアシスト制限の存在です。
国民生活センターなどの資料では、道路交通法施行規則に基づくアシスト比率の基準として、次のように定められていることが示されています。
- 時速10km未満では、人力1に対してモーター2まで補助してよい(1:2)
- 時速10〜24km/hの範囲では、速度が上がるほどアシスト比が徐々に低下する
- 時速24km/h以上では、アシスト力は0(モーターがアシストしない)
さらに、通販サイトやメーカーの解説では、「アシストが利くのは時速24kmまで」「24km/hを超えてもアシストが利くような改造は道路交通法違反になる」といった注意喚起も行われています。
つまり、日本の法律に適合した電動アシスト自転車は、
- 速く走るための乗り物というより
- 少ない力で、ママチャリと同等かやや高い速度を維持しやすい乗り物
と考えるのが正確です。車体重量は一般的なママチャリより重いことが多く、アシストが切れた24km/h以上で走ろうとすると、むしろ人力だけではスピードを維持しにくくなります。
また、電動アシスト自転車は道路交通法上「自転車(軽車両)」として扱われ、ペダルを漕がずにモーターだけで走るフル電動自転車(いわゆる「アシストではなく電動バイク」)は原動機付自転車扱いとなることも、メーカーや交通安全団体の解説で明確にされています。
現実的な目安としては、電動アシスト自転車に乗るときの「自転車は時速何キロを目安にするか」は、ママチャリと同じ12〜17km/h前後と考えておくのが無難です。ペダルを軽く回すだけでその速度をキープしやすい、坂道や向かい風でもペースを保ちやすい、というのが最大のメリットといえます。
プロレースでの最高速度

「自転車は時速何キロまで出せるのか」という純粋な性能を知るうえでは、プロロードレースの数字も参考になります。
宇都宮ジャパンカップのクリテリウムレース(市街地周回レース)では、2025年大会の33.75kmのレースを39分58秒で走り切り、平均速度50.7km/hという記録が報告されています。これは、2023年の49.4km/hを上回る歴代最速の平均速度で、非常に高いスピードで長時間走っていることが分かります。
海外のステージレースでは、ツール・ド・ポローニュ2019のスプリントステージで、スプリンターが最高時速82kmに達したと伝えられた例もあります。下り基調・良好な路面・レース用のロードバイク・空力的なポジション・集団走行といった条件がそろうと、短時間なら80km/hを超えるスピードも現実的です。
また、山岳を含む本格的なワンデーレースでも、平均時速40km/h前後でレースが成立している事例が報じられています。
ただし、こうした数字はあくまで
- 世界トップレベルの選手の体力・技術
- 完全に交通封鎖されたレースコース
- 専用のロードバイクと装備
があってはじめて成立するものです。一般サイクリストが公道で真似すべきものではありません。
日常利用の目安としては、
- 普通のロードバイク愛好家:平坦路で30km/h前後巡航できればかなり速い部類
- 一般的な通勤・通学:道路状況を考えると20km/h前後が現実的な上限
くらいに考え、「プロの数字はあくまで参考程度」と割り切るのが安全です。
自転車は時速何キロが安全か
- 自転車に適用される速度制限
- 通勤通学で意識したい時速
- サイクルコンピューターで計測
- 安全なブレーキと装備の考え方
- 速度より大切な走り方のコツ
自転車に適用される速度制限

「自転車は時速何キロまで出してよいのか」という疑問に答えるには、日本の道路交通法上の考え方を整理しておく必要があります。
警視庁などの解説によると、自転車は自動車や原動機付自転車とは異なり、「政令で定める最高速度(いわゆる法定速度)」はありません。つまり、「自転車は時速○kmまで」といった全国一律の数字は法律上存在しません。
一方で、「道路には制限速度があり、その道路に指定された最高速度を超えて走ってはいけない」というルールは、自転車を含む全ての車両に適用されます。制限速度標識がある道路では、その数字を超える速度で自転車を走らせても違反となり得る点には注意が必要です。
歩道を通行する場合は、「歩行者優先で徐行」が基本ルールです。警視庁の説明では、徐行とは「直ちに停止できるような速度」であり、時速に換算すると8〜10km/h程度とされています。歩道で時速20km/h近く出すと、歩行者から見れば明らかに危険なスピードになります。
電動アシスト自転車については、前述のとおり「アシストが効くのは時速24km/hまで」と道路交通法施行規則で技術基準が定められており、この基準を外れる車両は法律上「自転車」と認められません。24km/hを超えてもアシストが効くように改造した場合、原動機付自転車とみなされ、ナンバー登録・ヘルメット・免許などが必要になる可能性があると、国やメーカーが繰り返し注意喚起しています。
整理すると、
- 「自転車は何キロ以上出したら違反」という専用の法定最高速度はない
- ただし、その道路に設定された制限速度は自転車にも適用される
- 歩道では歩行者優先かつ徐行が義務(8〜10km/h程度を想定)
- 電動アシスト自転車は、24km/h以上ではアシストが切れる仕様でなければ違法
というのが現状です。将来の法改正や、生活道路での30km/h制限の拡大などによって環境が変わる可能性もあるため、最新の情報は警察庁・警視庁・自治体などの公式情報を確認することをおすすめします。
通勤通学で意識したい時速
通勤や通学で毎日自転車に乗る方にとって、「自転車は時速何キロで走るのがちょうど良いか」は非常に現実的なテーマです。
ここまで見てきた国内のデータをざっくりまとめると、次のような範囲に収まります。
- ママチャリ(シティサイクル)
- 平均:12〜15km/h前後
- 信号が多い市街地では10〜13km/hくらいに落ち着きやすい
- 電動アシスト自転車
- 平均:10〜17km/h程度(ママチャリとだいたい同程度)
- 坂道や向かい風でもペースが落ちにくいのが強み
- クロスバイク
- 通勤メインなら15〜22km/h前後が現実的なレンジ
- ロードバイク
- 市街地の通勤ルートなら18〜25km/h前後を目安にすると安全と快適さのバランスが取りやすい
信号や交差点、歩行者の多い区間を含めた「ドア・ツー・ドア」の平均時速としては、
- ママチャリ・電動アシスト:10〜18km/h
- クロスバイク:15〜22km/h
- ロードバイク:18〜25km/h
あたりに落ち着く人が多いと考えるのが妥当です。
数値だけを見ると「もっと速く走れそう」と感じるかもしれませんが、通勤路の一般道で常に30km/h前後を維持しようとすると、
- ブレーキ距離が伸びる
- 車の急な車線変更や歩行者の飛び出しに対応する余裕が減る
- 雨天や夜間には一気にリスクが高まる
といったデメリットが目立ちます。
おすすめの考え方は、
- まずは「いつも通りの感覚」で走り、サイクルコンピューターやスマホアプリで実際の平均時速を把握する
- その数値を基準に、「危険を感じない範囲で+2km/h」程度までに抑える
- 雨の日・暗い時間帯・子どもが多い道では、さらに数km/h落として走る
といった「状況に応じたマージン」を持つことです。
また、時間の余裕も安全と快適さに直結します。ギリギリの時刻設定だと、どうしてもスピードを上げたくなりがちです。片道の移動時間に5〜10分の余裕を持たせておくと、結果的に無理なスピードを出さずに済み、精神的にもかなり楽になります。
サイクルコンピューターで計測

「自転車は時速何キロで走っているのか」を正確に知りたければ、サイクルコンピューター(サイコン)を使うのが最も確実です。
メーカーのコラムでも、自転車の速度を正確に計測したい場合のツールとしてサイクルコンピューターが推奨されており、速度・距離だけでなく、モデルによっては心拍数やケイデンス(ペダル回転数)なども測定できると紹介されています。自転車情報サイトでも、「自転車の速度を測るならサイコンが便利」として、種類ごとの特徴が整理されています。
サイクルコンピューターの基本的な仕組みはシンプルです。
- ホイールにマグネット(センサー)を取り付ける
- フォークやフレーム側のセンサーが回転数を検知する
- タイヤ外周長と回転数から、速度と距離を計算する
最近は、次のようなタイプが一般的です。
- 有線タイプ:価格が安く、構造もシンプル
- ワイヤレスタイプ:ケーブルがなく見た目がスッキリ、取り付けも簡単
- GPS内蔵タイプ:センサーなしで速度・距離を計測でき、地図表示やログ管理も可能
ロードバイク向けの情報では、「ネット平均速度(信号停止などを除いた平均)」と「グロス平均速度(停止時間も含んだ平均)」を使い分けることの大切さも解説されています。通勤・通学の現実的な負荷を知るにはグロス平均、トレーニングの強度管理にはネット平均、といった使い方がおすすめです。
最近はスマホアプリでも速度計測ができますが、
- ポケットに入れたままだと正確な速度が出にくい
- ハンドルに固定するには専用マウントが必要
- 画面を見ようとして前方不注意になりやすい
といった注意点があります。どの方法を選ぶにしても、「走行中はチラ見する程度にとどめる」「設定やログ確認は必ず停止中に行う」という安全意識が何よりも大切です。
なお、電動アシスト自転車の一部モデルには、最初から速度や走行距離を表示するディスプレイが搭載されているものもあり、日々の移動距離の可視化や健康管理のモチベーションアップに活用できます。
安全なブレーキと装備の考え方
自転車は時速何キロまで出せるか、という話と切り離せないのが、「その速度を安全にコントロールできるか」という視点です。
速度が上がるほど停止距離は伸びます。物理的には、制動距離は速度の二乗に比例して長くなるため、同じ路面・同じブレーキでも、20km/hから急停止するのと30km/hから急停止するのとでは、必要な距離が大きく変わります。自転車は車に比べて制動装置が小さいこともあり、「止まれると思った距離で止まれない」状況を招きやすい乗り物です。
電動アシスト自転車の解説でも、モーターの力で「思った以上の速さで走り出す」ことがあるため、漕ぎ出しやカーブの進入時には特に注意するよう呼びかけられています。
装備面では、以下のようなものが安全性に大きく関わります。
- 前照灯・テールライト
- 夜間や夕方はもちろん、昼間のトンネルでも点灯する
- 点滅モードを併用すると被視認性が高まりやすい
- 反射材・リフレクター
- リアリフレクターは道路交通法上も装着義務があり、多くの完成車に標準装備
- 追加で反射ベストやスポーク反射材を付けると、側面からの視認性が向上
- ヘルメット
- 改正道路交通法により、2023年4月1日からは全ての自転車利用者にヘルメット着用が努力義務になっている
- 頭部へのダメージは致命傷になりやすく、警察庁の資料でも頭部保護の重要性が強調されています
国民生活センターの資料では、安全基準に適合した自転車にはTSマークやBAAマークが付けられることが紹介されており、こうしたマーク付き車体を選ぶことも、安全性を高める一つの方法になります。
ブレーキそのもののメンテナンスも重要です。
- ブレーキシュー(リムブレーキ)がすり減っていないか
- ディスクブレーキのパッド残量は十分か
- ブレーキレバーの引きしろが大きすぎないか
- 雨天時に急ブレーキをかけるとロックしないか
などを定期的にチェックし、少しでも不安があればショップで点検を受けることをおすすめします。
速度が上がるほど、ブレーキ操作は「強く握る」より「早めにかけ始める」ことが重要になります。見通しの悪いカーブや交差点では、
- 進入前に十分減速
- 直線部分でスピードを落としてから曲がる
- 曲がりながら強くブレーキをかけない
といった基本を徹底することで、多くの事故を未然に防ぐことができます。
速度より大切な走り方のコツ

ここまで、「自転車は時速何キロ出るのか」「何キロで走るのが現実的か」を数字で見てきましたが、最終的に一番大切なのは、「周囲と調和した走り方」です。
電動アシスト自転車のマナー解説などでも、次のような基本ルールが改めて強調されています。
- 自転車は軽車両として、基本的に車道の左側を通行する
- 歩道を通行できるのは、標識・表示で許可された場合などに限られ、その場合も歩行者優先で徐行
- 交差点では一時停止・安全確認を徹底する
- スマートフォン操作・傘差し運転・イヤホン両耳などは危険行為として各自治体で規制されている場合が多い
電動アシスト自転車の普及に伴い、スピードの出し過ぎやルール違反による事故・トラブルが増えているとする調査結果も報告されており、適切な速度管理の重要性が指摘されています。
安全で快適な走行のために、速度より優先したいポイントを挙げると、例えば次のようになります。
- 歩行者や他の自転車との距離に常に余裕を持つ
- 見通しの悪い交差点や住宅街では、「いつでも止まれる速度」まで落とす
- 右左折時は後方確認と、可能な範囲で手信号を心がける
- 雨・夜間・路面凍結の可能性がある時期は、乾いた昼間より一段低い速度で走る
- 子ども・高齢者・観光客など動きが予測しづらい相手には、特に早めの減速と広めの側方間隔で対応する
ロードバイク向けの解説でも、「平均速度を上げるテクニック」と同じくらい、「ペース配分」や「一定の強度で走ること」の重要性が指摘されています。これはタイム短縮だけでなく、安全面にも直結する考え方です。
自転車は、少し頑張れば時速20km前後に簡単に達する乗り物であり、歩行者から見ればすでに「十分速い存在」です。「まだ自分は遅いから大丈夫」と思い込まず、常に周囲の立場に立ってスピードをコントロールすることが、事故を減らし、自転車を長く楽しむための一番のコツといえます。
総括:自転車は時速何キロで走るのが現実的か
最後に、この記事の内容をコンパクトにまとめます。
- ママチャリ(シティサイクル)の現実的な走行速度は、平均で時速12〜15km前後が中心
- 条件が良ければ、シティサイクルでも短時間なら時速18〜20km程度までは到達可能
- クロスバイクは平坦路で時速18〜25km程度が目安で、通勤・街乗りなら20km/h前後が現実的
- ロードバイクのホビーレベルでは、巡航速度20〜30km/h程度が一般的なレンジ
- ミニベロやMTBも、舗装路条件が良ければママチャリより速く走れる車種で、平均18〜23km/h程度が目安
- 電動アシスト自転車の平均速度はママチャリと同程度かやや高い範囲(おおよそ10〜17km/h前後)で、「速く」より「楽に」走るための乗り物
- 電動アシストのアシストは道路交通法上の基準により時速24km/hまでで、それ以上ではアシストがゼロになる
- 電動アシストを24km/h以上でも効くように改造して走ると、「自転車」ではなく原付扱いとなる可能性があり、道路交通法違反となるおそれがある
- 日本には自転車固有の法定最高速度はなく、道路標識などで定められた制限速度が自転車にも適用される
- プロロードレースでは、平均時速40〜50km台や、スプリントで最高時速80km/h超といった例もあるが、これはあくまでレース専用環境での話
- 日常の通勤・通学では、道路状況を考えると時速15〜25km程度を上限と考えるのが、安全面と体力のバランスが取れた現実的なライン
- サイクルコンピューターや電動アシスト車のディスプレイで自分の平均速度を把握すると、「出し過ぎていないか」「無理のないペースか」を客観的に確認しやすい
- スピードを上げるほど制動距離が伸び、ブレーキ・タイヤ・路面状況の影響も大きくなるため、「強く握る」より「早めに減速」を意識することが重要
- ヘルメット(努力義務)やライト・反射材などの装備、そして道路交通法・自治体ルールの順守は、速度よりも前提となる条件
- 「自転車は時速何キロ出せるか」より、「周囲と調和した安全な走り方ができているか」を基準に、自分なりの適正スピードを決めていくことが大切
これらの数字はあくまで日本の一般的な道路環境・市販車を前提にした目安であり、地域や道路形状・天候・交通量などによって適切な速度は変わります。迷ったときは、「自分が歩行者の立場だったらどう感じるか」を基準に、ゆとりのある時速設定を心がけていきましょう。

